医学部

先端生命医科学研究所

概要

東京女子医科大学・先端生命医科学研究所は、昭和44(1969)年5月1日に、“医用技術研究施設”として、初代施設長・三浦茂教授のもとに発足した。昭和51(1976)年5月に櫻井靖久教授が施設長に就任し、施設名を医用工学研究施設に改め、今日の基盤を築いた。平成11(1999)年4月には岡野光夫教授が施設長を引き継ぎ、平成13(2001)年4月、大学院医学研究科に先端生命医科学系専攻を新設すると同時に施設名を現在の名称に改めた。また平成20(2008)年4月より「東京女子医科大学・ 早稲田大学連携先端生命医科学研究教育施設(通称TWIns)」に居を構え、医学・理学・工学のさらなる融合により生命医科学研究を推進する体制を確立した。平成28(2016)年4月から清水達也教授が所長となり、引き続き先端テクノロジーと医学の融合を基盤とした新しい教育・研究活動を展開している。

また、企業、研究所、病院などで業務に従事している工学系、薬学系等の技術者などを主な対象に、1年間で医学全般を系統的に学ぶことができる「バイオメディカル・カリキュラム」を開講している。詳しくはこちら
 

教育内容

当研究所は、細胞シート工学による再生治療、スマート治療室(SCOT)をはじめとする医療機器デザインおよび開発など、世界をリードする先端医療研究を通して、医工融合を実践するための医学教育を行っている。当研究所が担当する医学部講義は以下の通り(2019年現在)。
 
セグメント1 「医学情報のデジタル化、臨床への活用例」(情報処理・統計)、「実践学修医学教養1-Ⅲ 再生医療本格化のために」(「至誠と愛」の実践学習)
セグメント3 「医学教養3-Ⅱ 医療情報誘導手術の近未来-SCOT project」(「至誠と愛」の実践学習)、「ドラッグデリバリーシステム」(治療の基礎)
セグメント4 「ME機器(2) 臨床検査機器」(臨床診断総論)、「病態(5) 急性心不全」(循環器系1)、「治療総論、心不全の治療」循環器系2
セグメント5 「47 消化器癌免疫治療」(消化器系2)、「4 医学教養5-Ⅱ 細胞シート再生医療」(「至誠と愛」の実践学修)
セグメント6 「1 既習医学分野のレクチャー」(国際コミュニケーション)
*「」内は講義内容、()内は科目名を示す
 
また、2013年から研究プロジェクト(3年生対象)、2015年から選択診療科実習(5年生対象)の受け入れも開始しており、医工融合研究を実践できる女性医師研究者の育成に取り組んでいる。

研究内容

当研究所設立以来築いてきた医理工・産学融合体制のもと、学内外の医師・研究者が一体となり、未来の患者を治すべく、基礎研究から臨床応用、さらには産業化にいたるまでの、新しい医療技術の研究開発に取り組んでいる。細胞から組織を作製する独自の技術「細胞シート工学」を創出し、多数の臨床領域においてその臨床応用「細胞シート再生医療」を実現してきている。また術中MRIを中心とするインテリジェント手術室をはじめ、スマート治療室、そしてリアルタイムナビゲーションシステムや手術ロボットの研究開発により、未来予測のできる情報誘導手術と精密誘導治療の実現を目指している。2019年2月には臨床版スマート治療室「Hyper SCOT」を本学病院第1病棟に設置し、手術の効率性・安全性向上の検証を目的とした臨床研究を開始している。
 

スタッフ紹介

所長・教授
清水 達也
専門領域
再生医療
組織工学
心筋再生
循環器内科

副所長・教授
村垣 善浩
専門領域
外科系臨床医学
脳神経外科学

教授
大和 雅之
専門領域
組織工学・再生医療
幹細胞生物学

教授
有賀 淳
専門領域
がんワクチン
腫瘍免疫

教授
正宗 賢
専門領域
医用生体工学/手術支援機器

特任教授(学長付)
岡野 光夫
専門領域
再生医療
バイオマテリアル

准教授
松浦 勝久
専門領域
循環器内科学
心不全
心血管再生
幹細胞生物学

准教授
小林 英津子
専門領域
医用工学
手術支援ロボット・デバイス

特任准教授
岡本 淳
専門領域
手術支援ロボティクス

講師
中山 正道
専門領域
バイオマテリアル
DDS
高分子化学

講師
秋山 義勝
専門領域
バイオマテリアル
高分子化学
マイクロポーラスマテリアル

講師
小林 純
専門領域
バイオマテリアル
組織工学
マイクロ流体

講師
関根 秀一
専門領域
組織工学

講師
高橋 宏信
専門領域
バイオマテリアル
組織工学
表面科学

特任講師
チェルノフ ミハイル
専門領域
脳神経外科
神経腫瘍学
ガンマナイフ放射線外科

特任講師
原口 裕次
専門領域
基礎医学
ウイルス学

大学院

主に医学部卒者および理工系修士卒者が、当研究所で実施している研究内容に関連した、学位論文のための研究に取り組んでいる。主たる研究テーマは、先端生命医科学系専攻先端工学外科学では先端医療機器デザイン・開発、代用臓器学分野と再生医工学分野では細胞シート工学による組織工学および再生治療に関するものである。医学部卒者のみならず、多くの理工系社会人大学院生が在籍、卒業しているのが特徴である。詳しくは先端工学外科学分野代用臓器学分野再生医工学分野を参照。

また、早稲田大学と共同で、医療レギュラトリーサイエンスを追究するための共同先端生命医科学専攻を、2010年4月に開設している。
 

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