医学部

集中治療科

概要

 集中治療科は急性の臓器不全を伴う重症患者に対する強力かつ集中的な治療とケアを安全に行うために平成29年度に新設されました。日本で数少ない独立した集中治療科です。
 集中治療科は集中治療部ICU(18床)とHCU(15床)を統括管理しています。
 当科の特色は、通常の術後患者や重症内科疾患の管理に加えて、重症心不全(左室補助人工心臓植込、心臓移植)、成人先天性心疾患、心・肝・腎・膵移植の術後管理、免疫抑制状態の患者における重症感染症・重症呼吸不全などの多種多様な症例を経験できることです。
 当院のICU・HCUでは、集中治療の質を高めるために、集中治療医・担当診療科の医師に加えて、各科専門医、看護師、薬剤師、臨床工学技士、理学療法士、栄養士などによる多領域・多職種参加型チームによる集中治療管理を行っています。
ICU

教育内容

 集中治療の使命は、外科系・内科系疾患を問わず、呼吸、循環、代謝、脳神経の重篤な急性臓器不全に対して、強力かつ集中的な治療とケアを行って臓器機能を回復させ重症患者を救うことです。集中治療科では重症患者の全身管理に必要な基本的な知識と(鎮痛鎮静、循環管理、呼吸管理)について学ぶことができます。
 他施設(集中治療部、救急部など)と共同して勉強会、Journal Clubなども行っており、他施設の教育にも触れることができ幅広い知識が身につきます。

研究内容

 以下にあるように多くの研究を行っており、また研究に参加できます。学術活動は目標を掲げて行い、論文化を行います。また、学位の取得を目指す先生は研究をサポートします。

・急性呼吸不全の病態生理
・人工呼吸管理(経肺圧、EIT、肺エコーなどのモニタリングを含め)
・Point-of-care ultrasonography
・集中治療における睡眠・せん妄
・集中治療のアウトカム(日本集中治療学会の日本ICU患者データーベース:JIPADに参加)
・Rapid response system
・シミュレーターによる教育

スタッフ紹介

教授
市場 晋吾
専門領域

准教授
梅井 菜央
専門領域
集中治療
ECMO
凝固

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