医学部

衛生学公衆衛生学(第一)

概要

環境中には様々な物理化学的要因が存在し、我々の健康に影響を及ぼしています。近年、地球温暖化やオゾン層破壊などの地球環境問題に加えて、毒性金属、ダイオキシン類、残留性有機汚染物質、揮発性有機化合物や微小粒子状物質などの日常生活の場でも曝露されうる化学物質による健康影響が問題となっています。また、産業現場では、金属や有機溶剤などの有害化学物質取り扱い業務や作業環境・条件による健康影響も懸念されています。当教室では、生活および労働環境中に存在する様々な有害要因に起因する疾病や障害の発症を予防し、健康を保持・増進させ、さらに生活の質の向上をはかることを目的として、環境衛生・産業衛生領域の教育、研究と社会活動を行っています。基礎的研究では、毒性金属などの環境ストレスが生体に及ぼす影響について、シグナル伝達系を中心にモデル動物や細胞・分子レベルで解明しています。実践的研究として、働く女性に特有の健康問題の把握とその対策にも取り組んでいます。
 

教育内容

卒前教育では、将来、医師として生活および労働環境中に存在する様々な有害要因に起因する疾病や障害の発症を予防し、健康を保持・増進させ、さらに生活の質の向上をはかることができることを目標にして、環境保健、産業保健、食品保健領域を中心に医学教育モデルコアカリキュラムに沿った講義と実習を担当しています。また、社会医学系関連教室との連携のもと、医学部4年(セグメント8)の「医学・医療と社会実習」を行っています。看護学部では、健康科学論(3年)と疫学(4年)の講義を担当しています。その他、バイオメディカルカリキュラム(環境・産業衛生学)、女子医大医師会産業医研修会なども担当しています。
 
医学部担当科目:人体の成り立ち(セグメント1)、人間関係教育(セグメント1、2、3、4)、研究プロジェクト(セグメント6)、環境と健康・疾病・障害(セグメント8)、医学・医療と社会実習(セグメント8)、産業保健実習(ブロック7)、自主選択実習(ブロック7、セグメント9)、産業保健・環境保健・食品保健(ブロック8、セグメント10)、テュートリアルなど
 

研究内容

基礎研究では、環境要因、特に金属、神経毒性物質や微小粒子状物質、の生体影響について分子・細胞レベルで解明することにより、環境ストレスに対する応答や適応機構を明らかにすることを目指しています。特に、細胞内オルガネラである小胞体を介した分子シャペロンなどストレス応答遺伝子の発現変動や「細胞生存と死」の決定に関わるシグナル伝達系活性化の毒性学的意義について、分子生物学的アプローチによる研究を進めています。また、新たな試みとして、ゼブラフィッシュや線虫をモデル動物とした環境ストレス応答研究にも着手しています。実践研究として、働く女性に特有の健康問題の把握と対策にも取り組み、その成果を社会に還元することを目標に活動しています。
 

スタッフ紹介

教授・講座主任
松岡 雅人
専門領域
環境医学
産業医学
分子毒性学

講師
野原 理子
専門領域
産業医学
公衆衛生学
女性の健康学

講師
蒋池 勇太
専門領域
環境毒性学
発生毒性学

大学院

大学院医学研究科社会医学系専攻衛生学公衆衛生学(一)分野のご案内
 
担当科目など:環境医学概論、産業医学総論(1)、産業医学総論(2)、産業医学各論、環境中毒学総論、環境中毒学各論、分子毒性学実験(1)、分子毒性学実験(2)、初期総合カリキュラム(環境・産業医学総論)、社会医学系専攻実習
 
最近の研究テーマ例:カドミウムによる近位尿細管細胞障害の発現とその抑制におけるシグナル伝達系(PERK/eIF2α/ATF4、Akt/FoxO、Notch/Snailなど)活性化の意義(詳細は、当教室WEBサイトおよび業績データベースをご覧下さい)

 

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