医学部

耳鼻咽喉科学

概要

中耳疾患については、真珠腫性中耳炎、慢性中耳炎、癒着性中耳炎、鼓室硬化症、耳硬化症、中耳奇形などを対象にして、手術を前提とした診断、治療および術後経過観察を行っています。中耳手術は鼓室形成術、アブミ骨手術、顔面神経減荷術を数多く行っています。重症の顔面神経麻痺に対しては積極的に手術を行っており、陳旧性症例(発症4週~14週)にも対応いたします。
鼻副鼻腔疾患については、内視鏡下副鼻腔手術 (ESS) 、内視鏡下の鼻中隔矯正術や下甲介手術を多く行っています。喘息との関わりが強い好酸球性副鼻腔炎に対しては、手術に加えて当院呼吸器センタ-と協力して気道全体のトータルケアを行い、治療成績が向上しています。
他に専門外来として、平成13年から口腔乾燥・味覚外来を開設し、ドライマウス、味覚障害のほか唾液過多(流涎症)など口腔内愁訴全般の診断と治療を行っています。 補聴・小児難聴外来では聴力の精密検査、診断と補聴器相談を行っています。
また、頭頸部腫瘍について手術治療を中心とした診療を行っております。
 

教育内容

当科の研修カリキュラムは日本耳鼻咽喉科学会認定専門医研修カリキュラムに基づいており、4年間の研修の後に専門医受験資格が得られます。
カリキュラムの概略は、1、2年次は外来および病棟をローテーションし、上級医の指導のもとに耳鼻咽喉科診療に必要な基礎知識を習得します。この間に学会、研究会発表も経験していただきます。3年次には大学あるいは関連病院に出向のうえで指導医のもとに低、中難度手術を執刀します。また、症例報告を論文として投稿します。 4年次には専門外来のいずれかに所属して、より高度な診断、治療技術を修得します。4年次の7月に耳鼻咽喉科専門医試験の受験資格が得られます。
5年次には病棟および外来のチーフとして、研修医およびco-medicalを指導します。また学位取得を希望する場合は、研究テーマを定め、指導者のもとで研究を進めていきます。

研究内容

唾液腺関連では、木村病(軟部好酸球性肉芽腫症)の機序の解明と治療法、ミクリッツ病・IgG4関連疾患の病理学的検討、真性唾液過多の病態解明と治療法の開発に関する研究を行っています。
中耳関連では、好酸球性中耳炎研究グル-プの一員として喘息との関連を含めた病態解明を行い、軽症から重症までの病態の違いの探究と、病態に応じた治療を考案しています。
鼻副鼻腔については、近年増加している好酸球性副鼻腔炎について、病態に基づいた薬物療法と内視鏡下副鼻腔手術を含めた、治療指針を作成しています。またIgG4クラススイッチ誘導因子の副鼻腔粘膜での発現の解析から、IgG4関連副鼻腔炎の存在を解明しつつあります。アレルギ-性鼻炎についても、Nasal brushingの手法および次世代シ-クエンサ-を用いて、上皮層でのゲノム全域にわたる解析や新規発現産物の検索を行っています。
 

スタッフ紹介

臨床教授
野中 学
専門領域
中耳・副鼻腔疾患
アレルギー疾患

講師
山村 幸江
専門領域
耳鼻咽喉科一般
口腔乾燥・
味覚障害

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