医学部

中央検査部 臨床検査科

概要

臨床検査は診療情報の一つですが、その役割は増加しており、臨床検査なしで診療を行うことは不可能な環境になりつつあります。さらに、新規の検査項目の開発や検査技術の発展に伴い臨床検査情報は高度化され膨大化しています。この様な状況で、医師がより客観的な診療情報を得るためにどのような検査を行うか、いつ、どのような検査材料を採取するのか、また、報告された結果をどのように判断し、診療や治療に生かしていくかが肝要になります。当教室では、学生には検査の意義、検査法の原理、誤差の原因、成績の解釈など、臨床検査の基礎となる知識を習得してもらい、臨床に応用できる能力を持つ学生の育成に努めています。また、臨床現場では平成22年にISO15189取得し、安全・正確・迅速に24時間検査体制で精度の高い迅速検査を提供できるよう関連各科の医師、検査技師、各部門と日々協力しています。研究面では、臨床検査項目の標準化および基準値の設定の検討、また、各種サーベイの中心施設としても稼働しています。新規の臨床検査項目の検討や技術開発にも取り組んでいます。また、基本領域専門医である臨床検査専門医の育成にもあたっています。
 

教育内容

学生教育においては、セグメント4:検体検査(生化学)講義、セグメント5:栄養・代謝学case study(検査一般)講義、セグメント8:講義と臨床基礎実習、セグメント9:講義と選択実習を行っています。
講義では、検体の取り扱いから検査の精密さ、正確さ、基準値の概念などの基礎をはじめ、一般検査、血液・生化学検査、免疫血清学の基礎を学び、検査の適応、検査方法、検査結果の解析について学年に準じて行っています。また、実習では、簡易機器を使った成分定量や測定精度の評価、試料を用いたPOCTによる実習、血液尿検体の顕微鏡供覧、自己抗体蛍光像の供覧において、より臨床に準じた質問や討論を行っています。さらに、reverse CPCを通して実臨床における応用力をつける教育を行っています。

 

研究内容

●糖尿病関連指標の検討; HbA1c国際標準化、HbA1c全国サーベイおよび標準化管理、糖化アルブミン(GA)の
 標準化、推定平均血糖値(eAG)、の国際比較。
●新規臨床検査項目の検討と技術の開発;動脈硬化の生化学マーカー、レムナントリポ蛋白コレステロールの変動
 要因の分析。
●臨床検査のマネジメントシステムの構築;多検体一括処理のオートメーション化、ITテクノロジーを生かしたデータ
 の精度向上。
●他診療科並びに臨床検査技師との共同研究;HbA1c測定のためのPOCT機器の性能評価、POCTグルコース測定
 機種の基礎性能評価、DPP4阻害薬の1,5AGによる治療効果の判定、糖尿病患者におけるレムナントリポ蛋白コレ
 ステロールの有用性の評価。
●糖尿病と心疾患;糖尿病患者の左室形態とバイオマーカーとの関連について研究。
 

スタッフ紹介

教授
佐藤 麻子
専門領域
糖尿病・
糖尿病関連指標

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