医学部

輸血・細胞プロセシング部

概要

 当科は専任医師3名と非常勤医師1名で構成され、診療支援部門である輸血・細胞プロセシング部の一員として、院内全ての特定生物由来製品の一元管理供給(輸血)と細胞製剤の調製供給(細胞プロセシング)を担っております。また当科は二つの研究室と無菌細胞調整室(CPC: cell processing center)を有し研究、教育にも積極的に取り組んでおります。先天性溶血性貧血、赤芽球癆、骨髄不全症についての研究では、全国の医療機関より検体が集められ、遺伝子診断、新規遺伝子の探索・同定を行っています。また、がん患者さんの個別化医療を目指し、ゲノム解析から、薬剤感受性遺伝子の解析や新規遺伝子の探索・同定も行っています。免疫細胞療法の研究では、細胞培養機器やフローサイトメーターを備え、新規がん免疫療法の開発やバイオマーカー探索を行っています。特に当部では再生医療法準拠CPCを備えており、各診療科と共同で、がん免疫細胞療法の臨床研究や先進医療、また移植医療での免疫寛容導入療法を行っています。当科では、輸血関連のみではなく、幅広く遺伝子診断、遺伝子治療や細胞療法・再生医療を臨床に近い場で研究し、臨床応用できることが特徴です。教育では、基本的な輸血医療・検査から、選択実習としては細胞培養を通して、細胞治療まで幅広く学べるカリキュラムを用意しております。

教育内容

(学部教育・実習)
セグメント7
セグメント8
セグメント9

(卒後教育)
医療錬士研修生オリエンテーション
卒後臨床研修センターオリエンテーション
看護師のための輸血研修会

(学外者研修)
日本輸血・細胞治療学会認定技師制度・指定施設研修
認定看護師教育センター手術分野
日本輸血・細胞治療学会認定・輸血看護師制度指定施設研修
日本輸血・細胞治療学会 細胞培養管理師認定制度 関連施設研修(予定)

研究内容

ダイヤモンド・ブラックファン貧血の新規バイオマーカー同定
ピルビン酸キナーゼ異常症モデルマウスを用いた遺伝子治療法の開発
iPS細胞を活用した先天性溶血性貧血・骨髄不全症に対する革新的治療薬の開発
先天性溶血性貧血の新規病因遺伝子の同定
がん個別化医療に有用な抗がん剤感受性・副作用リスク予測のためのゲノムバイオマーカーの同定
ファーマコゲノミクスとがんゲノム解析を利用したゲノム診療体制の構築
複合的癌免疫療法の開発と臨床試験
進行癌患者における免疫疲弊状態の機序解明と疲弊解除による新規免疫療法の開発

スタッフ紹介

特任教授
菅野 仁
専門領域
輸血・細胞治療学
血液学
臨床遺伝学

准教授(兼務)
小林 博人
専門領域
輸血・細胞治療学
癌免疫学
癌集学的治療

准教授
槍澤 大樹
専門領域
輸血・細胞治療学、血液学

講師
山本 圭子
専門領域
輸血・細胞治療学、小児科学、臨床遺伝学

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