医学部

外科学(第一)(呼吸器外科)

概要

呼吸器センターの外科部門として手術を中心に診療を行っています。進行肺癌や縦隔腫瘍に対しては、化学療法や放射線療法なども加えた集学的治療を行っております。年間総手術件数は300例程で、原発性肺癌110例、転移性肺腫瘍60例、縦隔腫瘍30例、嚢胞性肺疾患50例と扱う疾患は多岐にわたっています。また、ほとんど全ての疾患に対して、モニター視による完全胸腔鏡下手術を行っております。比較的早期の肺癌や転移性肺腫瘍に対しては、胸部CT画像から3次元画像を作成し、胸腔鏡下区域切除や多亜区域切除を行っています。2012年からは原発性肺癌や縦隔腫瘍に対してda Vinci Surgical System™を用いたロボット手術を導入し、2016年より肺気漏に対する臨床研究(自己培養線維芽細胞シートを用いた肺気漏閉鎖)を開始しております。手術のみならず、気道狭窄症例に対する気管内レーザー治療、気管・気管支ステント留置、喀血や肺動静脈瘻症例に対する透視下カテーテル塞栓術等のインターベンションも行っています。

            
       3D内視鏡手術風景                da Vinci手術風景

教育内容

社会に貢献できる呼吸器外科医となるため、豊かな人間性、幅広い見識、患者さんを思いやる心、職務に対する使命感と責任感を育むと共に、外科・呼吸器外科に必要な基礎知識・技術を修得していただきます。
1年目:基幹施設で研修を行い、リンパ節生検、胸腔鏡下生検、胸腔鏡下肺嚢胞切除術、胸腔鏡下肺部分切除術などを術者として経験します。
2~4年目:外科専門研修プログラムに基づいて研修協力施設で外科専門医に必要な一般外科全般を研修し、肺葉切除、胸腔鏡及び胸骨正中切開による縦隔腫瘍摘出術、縦隔鏡、レーザー焼灼や気管内異物除去などの気管支鏡インターベンションを経験します。
5年目以降:呼吸器外科専門医を取得するため、胸腔鏡下肺葉切除術、区域切除術を経験します。
8年目以降:肺全摘除術、気管支形成術、肺動脈形成術、多臓器合併切除を伴う悪性腫瘍手術などを経験します。 

 

研究内容

後ろ向き臨床研究
 
1.絨毛癌肺転移に対して胸腔鏡下肺切除を施行した8症例の検討
2.腎移植後の肺癌手術症例の検討
3.トレンド機能搭載低圧持続吸引器使用症例の検討
4.腎癌術後、肺転移、胸壁転移、胸腔内転移における外科的治療の検討
5.マルファン症候群合併気胸の胸膜変化についての検討
 
前向き臨床研究
 
1.連続パルスオキシメトリーを用いた肺切除術前後の酸素飽和度を評価する前向き調査研究
2.縦隔疾患に対するロボット手術装置(da Vinci S)を用いたロボット支援胸腔鏡下縦隔腫瘍摘出術及び胸腺摘出術の臨床応用
3.高齢者肺癌に対する外科治療の安全性と有効性を評価するための多施設共同前向き調査研究
4.間質性肺炎合併肺癌切除患者における術後急性増悪予測リスクスコアバリデーションスタディ
5.悪性胸膜中皮腫の前方視的データベース研究
6.自己培養線維芽細胞シートを用いた肺気漏閉鎖


 

スタッフ紹介

教授・講座主任
神崎 正人
専門領域
呼吸器外科

准教授
村杉 雅秀
専門領域
呼吸器外科

講師
小山 邦広
専門領域
呼吸器外科

講師
井坂 珠子
専門領域

講師
松本 卓子
専門領域

大学院

研究論文が掲載された後、教授・講座主任との協議のもと、学位の申請が可能である。臨床大学院入学者は4年間で研究を終え、研究論文を投稿し学位を取得できる。

医学部