医学部

衛生学公衆衛生学(公衆衛生学分野)

概要

本研究室では、公衆衛生学分野の教育・研究・社会活動を行っています。21世紀の医学は、単に病気を治療するのみでなく、生涯にわたって健康を維持・増進するための予防、医療、福祉等の総合的な取り組みが求められています。これらの幅広い領域で活躍できる医師の育成を目指して教育を行っています。研究としては、実際に社会で起こりつつある問題を科学的に解明する疫学的手法を駆使した研究を推進しています。疾患の成因の解明と効果的な予防法の確立、より効果的な診断治療法の評価等の分野で多彩な研究を実施しています。さらに、これらの科学的成果を実際の予防、臨床に役立てるための情報提供についても実践的研究を展開しています。また、本学設立の趣意である「女性の社会的な地位の向上」に資するため、女性の健康や就労女性に関する研究も行っています。また、医療機関の勤務環境改善に関する研究や医師の働き方改革に関する研究も行っています。また、臨床研究支援センターの活動に参加することで、学内外で実施される臨床研究のデザインや統計解析に関する支援を実施しています。

教育内容

卒前教育では、医学部の第1学年から第4学年までの縦断科目である「情報処理・統計」の疫学、生物統計、EBMの講義・演習を担当しています。そのほか医学部4年(セグメント8)の基幹科目「環境と健康・疾病・障害」「社会制度と保健・医療・福祉」など医学教育モデルコアカリキュラムに沿った衛生学と公衆衛生学の講義・実習を行っています。
「環境と健康・疾病・障害」では、将来、医師として生活および労働環境中に存在する様々な有害要因に起因する疾病や障害の発症を予防し、健康を保持・増進させ、さらに生活の質の向上をはかることができることを目標にしています。
「社会制度と保健・医療・福祉」では、個人や集団の健康の概念を認識し、健康の保持増進に必要な個人的および社会組織的な取り組みのほか、保健医療に関連する法規や統計情報、行政組織や制度、医療と経済について学び、社会における医療の問題点や対策を考察できることを目標にしています。
また、「テュートリアル」「至誠と愛の実践学修」「研究プロジェクト」「自主選択実習」「臨床基礎実習」のほか、他の社会医学系教室と連携して「医学・医療と社会実習」を担当しています。
看護学部では、公衆衛生学(3年)、健康科学論(3年)と疫学(4年)の講義を担当しています。その他、女子医大医師会産業医研修会なども担当しています。

研究内容

疫学に関する研究では、総務省の受託研究として「携帯電話と脳腫瘍リスクに関する研究」、「中間周波電磁界の健康影響」、「医療被曝」など電磁波、放射線の健康影響に関する国際共同研究をWHOと共同して行っています。ばく露の妥当性評価のため、「弱い発がん要因のリスク評価、リスク管理の方法に関する研究」にも力を入れています。また、EBMに関する研究として、「診療ガイドライン等、医学・医療情報のインターネット上への公開に関する研究」を国際機関と共同して継続しており、学内外の多くの診療ガイドラインの作成支援を行っています。また、就労女性に関する研究、医療機関の勤務環境改善に関する研究なども行っています。

青少年の日常生活と健康
科学的根拠に基づく「産業保健における復職ガイダンス」(PDF)
中間周波帯電磁界の健康影響に関する縦断調査  

スタッフ紹介

教授
野原 理子
専門領域
公衆衛生学
産業医学
女性の健康学

講師
佐藤 康仁
専門領域
疫学・公衆衛生学

講師(兼務)
山内 かづ代
専門領域
シミュレーション・ICT活用教育
IR評価
キャリア開発研究

大学院

大学院医学研究科社会医学系専攻公衆衛生学分野のご案内

担当科目など:疫学・医学統計学、臨床疫学・EBM、疫学・臨床疫学集中討論、実験・実習(課題研究)、社会医学系専攻実習

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