医学部

眼科学

概要

視覚は、人が得る情報の80%以上を担っています。眼は小さいながらも複雑で精巧なシステムを持つ器官であり、「小さな宇宙」を形成しています。 眼科学の目的は、より良質な視機能を患者さんに提供することにあります。当眼科では、網膜硝子体疾患、角膜疾患、白内障、緑内障、ぶどう膜炎、小児眼科など幅広い眼科領域に対応できる診療体制を整え、常に最高水準にある医療を提供しています。従来の診療領域に加えて、2012年4月から眼科部長に着任した飯田知弘教授の専門である黄斑疾患に対する最先端の診断・治療を進めています。 社会から失明を減らし、患者さんの生活の質の向上を目指して、患者さんひとりひとりに最適な医療を提供するために、日々の診療と先端医療の研究に取り組んでいます。
 

教育内容

眼科は外科である、という現主任教授の考えのもと若い先生たちにも手術の機会を出来るだけ与える教育を心がけています。 初期研修でも積極的に白内障手術の助手やウエットラボ(豚眼を使用した手術研修)にも参加してもらっています。初期研修修了者を対象とした、眼科専門医の養成を目的とした後期研修プログラムでは5年間のプログラムの中で眼科専門医になるために、眼の生理学、病理学、社会医学を学び、薬物治療、手術治療の研鑽を積みます。また、患者に接する医師としてのマナー、説明と同意を得るための幅広い知識を習得し、眼科医であると同時に社会人としての育成を目指します。 研修4年時に、日本眼科学会認定の眼科専門医試験を受験し、眼科専門医の認定を受けることを到達目標とします。 その後は各自、専門分野を選択し、スペシャリストをめざすこととなります。

研究内容

(1)    網膜硝子体疾患の細胞生物学的研究
①加齢黄斑変性:最新鋭の非侵襲的眼底診断装置を駆使し、60歳以上の高齢者における失明原因疾患の第1位である本疾患の原因究明とその治療法の開発を進めています。この分野においては欧米の学会誌に掲載される世界最高水準の研究成果をあげています。
②糖尿病網膜症による失明予防の研究:糖尿病網膜症の発症と進展の病態、ことに近年注目されているサイトカインの関与、細小血管の血流動態に注目した研究を行い、その成果を基盤に新たな治療法を開発し、的確な治療法の確立を目指しています。
③硝子体網膜界面症候群:黄斑円孔、黄斑上膜などの硝子体が発症の原因となる網膜疾患について、コンピュータを組み込んだレーザー画像解析装置により臨床研究を行っています。
(2)    アレルギー性結膜炎の炎症細胞の集積に関わる免疫学的・分子生物学的研究
眼アレルギー疾患の慢性炎症の病態を解明する目的で免疫学的、分子生物学的手法を用いて検討し、季節性アレルギー性結膜炎の病態と比較することにより春季カタル、アトピー性角結膜炎などにおける炎症の遷延化、重症化に関与する要因を分析しています。
(3)    ドライアイにおける涙液層の安定性への影響因子についての画像、組織学的分析
涙液油層観察装置などによる画像を評価しドライアイの涙液層への影響する因子、マイボーム腺、眼瞼、結膜、点眼など種々の影響因子について分析しています。一方、画像解析結果を組織学的な面からも分析をしています。

スタッフ紹介

教授・講座主任
飯田 知弘
専門領域
黄斑疾患
網膜硝子体疾患

臨床教授
高村 悦子
専門領域
角結膜感染症
ドライアイ
アレルギー性疾患

講師
篠崎 和美
専門領域
涙器疾患
眼瞼疾患
眼感染症
ドライアイ
小児眼科
ロービジョン

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