医学部

微生物学免疫学

概要

  • 近年、O157大腸菌感染症やエイズ、さらに新興感染症としてのSARS(重症急性呼吸器症候群)や新型インフルエンザ蔓延にみられるように、病原微生物による感染症は今日において克服すべき重要な課題である。微生物学免疫学教室は、これらの感染症を克服すべく、病原微生物とそれらが作る病原因子の性 質を解析したり、微生物の侵入を防ぐ私たちのからだの防御システム(免疫システムもその一つ)には、どんな機構が備わっているかを、解析する研究室である。そのような研究により独創的かつ先端的な成果を上げて臨床へつなげることを目指している。医学生の免疫学や微生物学の学習にはトコトン熱心につき合っている。学生の講義・実習は、最 先端的な事柄をわかり易く解読し、学識が得られるように努めている。学生諸君の学習意欲は非常に高く、楽しい教育・研究環境となっている。

教育内容

  • 学部教育の講義・実習は、将来医療人としての実践に必要かつ十分な当講座の専門領域に関する学識および技術を習得させるよう教室員一丸となって進めている。人間関係教育およびテュートリアル教育においても、講座全体が積極的に参画している。卒後教育は、最新の知識および高度な技術を習得させるとともに、強い目的意識を持ちながら自発的に研究を 遂行、完結する人材の育成を目指している。医学部教育は、1年生後期の科目「生体と微生物」および「生体防御・免疫」の講義、実習を他の講座との連携を基盤として担当している。4年生を対象に、「微生物学免疫学 実習」をより臨床に関連した内容で行っている。看護学部教育は、2年生を対象に講義、実習を行っている。卒後教育は、平成29年度は1名の教室所属の大学院生を受け入れ、 学位取得のための研究指導を行うとともに、形態学系の大学院実習の一部を担当している。

研究内容

  • 本講座の独自性、独創性を維持しつつ、本講座の最大の特徴である専門を異にする他の講座との豊富な共同研究を行いながら、新たな先端的研究が創造されることを目指している。臨床の研究室とのトランスレーショナルリサーチを強力に推進し、敗血症性ショックなどの重症感染症、自己免疫疾患やアレルギー疾患の病因の解明、治療法の開発などにより臨床へのフィードバックを目指している。教室員の自分のアイデアによる独創性の高い研究を支援するとともに、国外の研究者との交流を通じて、国際的に通用し活躍できる研究者を輩出したい。
 主要研究分野
 (1)スーパー抗原の分子論的解析
 (2)敗血症性ショックの制御因子
 (3)細菌感染による自己免疫疾患誘導機序
 (4)メタボリックシンドロームと腸内細菌叢
 (5)アレルギー疾患における病態形成機構

スタッフ紹介

教授・講座主任
八木 淳二
専門領域
病原微生物学・免疫学

准教授
柳沢 直子
専門領域
細菌学

講師
大坂 利文
専門領域
細菌学

大学院

本講座は関連ある2つの分野について教育と研究を担当している。微生物学はおもに病原微生物(真菌、細菌、ウイルス)そのものの性質と感染と疾患の発症機序を研究し、免疫学は微生物による感染防御を含めて生体防御機構を研究する学問分野である。本教室では、主にレンサ球菌やブドウ球菌らの病原細菌とその毒素の性質、それらによるヒトの感染症の発症機序、感染防御機序、細菌感染により誘導される自己免疫疾患の発症機序およびアトピー性皮膚炎や気道過敏症などのアレルギー疾患の発症機序について研究をおこなっている。また、生体の基礎的免疫機構については、近年生体の細菌叢の解析に基づく、生体異常反応の原因究明もおこなっている。東京女子医科大学には優れた臨床の医師が多く働いており、本教室は彼らとの共同研究を盛んに推進している。

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