医学部

メッセージ

学部長メッセージ

医学部長:石黒 直子

医学部長:石黒 直子
ISHIGURO Naoko

 東京女子医科大学医学部は、創立者吉岡彌生先生の信念である「至誠と愛(きわめて誠実であることと慈しむ心)」を本学の理念とし、建学の精神に基づいて高い知識・技術を持つとともに、病気を癒す心の両者を兼ね備え、精神的・経済的に自立し社会に貢献する女性医師の育成に努めてきました。そして、これまでに職務を継続する多くの女性医師を絶え間なく世に輩出しております。
 教育では、2012年に日本で初めて国際基準を踏まえた医学教育プログラムの外部評価を受け、高い教育水準であることが評価されていますが、2019年には新たに医学部分野別認証評価を受審し、全学をあげて教育プログラムの刷新に努め、教育のさらなる質向上を目指しております。1つには2020年度からアクティブラーニングの1つであるチーム基盤型学修の期間を拡大することで、さらなる臨床推論能力の向上を行っていきます。また、「異なるものを開いてつなぐ」を基本コンセプトとした、医学部、看護学部が融合する新校舎棟「彌生記念教育棟」の完成により、2020年度からはこれまで以上に有機的な協働教育、リーダーシップ教育が実現します。両学部教員が力を合わせ、より良質なチーム医療を行い、指導的役割を果たすことのできる女性医療人の育成に力を尽くします。
 研究では、医学部3年生で基礎・臨床の各教室において研究のプロセスを学ぶ「研究プロジェクト」を行うことで、学生時代からリサーチマインドをもつ学生の育成を行っています。このプロジェクトを強化することで女性研究者の育成を推進していきます。また、本学では、女性医療人キャリア形成センターにおける女性活躍プロジェクトを軸とした研究環境の整備により、卒業後も女性研究者のサポートが行われております。
 診療の現場では、本院、附属医療施設との連携により、大学全体が一丸となり、参加型臨床実習の充実、学生時代から研修医、専攻医にかけて連続した医療安全教育の構築に努め、より安全な医療の提供ができる医師育成環境の整備を行っております。また、他大学出身者の男性および女性医療人を含め、建学の精神のもと多くの医療人の育成にも努めることで、他にはみられない特別な教育環境を構築しております。
 本学は、これからも、創立者吉岡彌生先生の志を継承し続けます。本学で、生涯にわたり、「至誠と愛」の理念を持ち続け、自立して社会に貢献できる、そして、強いリーダーシップを持って日本のみならず国際的にも活躍し、次世代を牽引し続けることのできる女性医師を目指して頂ければと願っております。

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