大学院・研究施設

薬理学分野

概要

脳下垂体や甲状腺を中心とする内分泌薬理学の歴史をもつ。
2002年4月から癌・白血病と血管新生における分子生物学の研究歴をもつ丸義朗教授がくわわった。分子標的治療を意識した癌・白血病細胞の増殖制御、ゲノム不安定性とDNA修復の分子生物学、細胞周期、血管内皮細胞増殖因子、活性酸素産生分子群、炎症関連分子、熱ショック蛋白、フリーラジカルなどの研究をそれぞれ進めている。最近10年間(業績ページ参照)は、上記複数の研究を関連させながら、<炎症とがん転移>の研究も実施している。免疫学をはじめとする薬理学以外の学問大系も教室員全員で勉強しながら取り組んでいる。薬を意識すれば多くの学術領域も包含するのが薬理学の特徴である。この特徴をそなえている<炎症とがん転移>は当教室の巨大な挑戦的研究課題である。

 当研究室の大きな研究テーマは、癌関連および炎症遺伝子が、癌の増殖、転移においてもたらす影響を調べるものである。原発癌細胞の増殖、遊走、転移先への侵入、増殖をin vitro, in vivoで検討している。さらに、原発癌が宿主側の細胞にどのような影響をもたらすかを、癌細胞が存在する微小環境、転移前に転移先にもたらす影響の方向からも検討している。扱う細胞群は、血管内皮細胞、骨髄細胞、肺上皮、肝臓細胞、免疫応答細胞など多岐にわたる。教室構成員全員が独自のテーマを持ち、研究を進めている。

研究可能テーマ

(1)癌化、白血化シグナルの分子生物学
 1)癌遺伝子・癌抑制遺伝子の作用機構 (図1)
 2)担癌ないし白血病実験動物を用いた細胞薬理学(図2)
 
(2)血管内皮細胞の分子生物学

 1)増殖因子のシグナル伝達
 2)血管の発生生物学
 
(3)活性酸素の分子生物学

 1)活性酸素・フリーラジカルによる遺伝子発現調節
 2)活性酸素産生の分子メカニズム
 
(4)分子シャペロンの機能の研究
 1)ストレス防御機序としての熱ショック蛋白(HSP-54, -70, -90)の機能解析
 2)分子シャペロン機能異常の病態生理学的意義の解明
 3)薬物と分子シャペロンの分子間相互作用の解明

(5)生体のステロイド応答性規定因子の分子生物学的解析
 1)グルココルチコイドレセプターの発現調節の解析
 2)グルココルチコイドレセプター結合蛋白によるステロイド分子作用修飾機序の解析


 

スタッフ紹介

教授・講座主任:丸 義朗 
専門領域:癌、白血病、血管新生、炎症
 
参考URL:http://www.twmu.ac.jp/Basic/yakuri/maru's%20page.html

臨床とのリンク

本学の治験審査を担当する。臨床部門に所属しながらも問題意識をもって研究生活を志向する人は歓迎する。

医学研究科