大学院・研究施設

膠原病リウマチ内科学分野

概要

全身性リウマチ性疾患の病因・病態研究の進歩に伴い、その治療成績は近年向上しています。特に関節リウマチでは生物学的製剤を中心とする分子標的治療薬の実用化により、寛解を目指す治療が可能となり、患者のQOLは著しく改善しました。他の全身性リウマチ性疾患においても、多岐に亘る分子標的治療薬の臨床開発が進められ、ベンチとベッドサイドを繋ぐ研究成果の必要性が益々高まっています。このような背景を踏まえ、当講座における大学院教育では、リウマチ学領域の基礎医学研究と臨床医学研究の両者を理解し、先進的かつ国際的に評価される研究を立案・実行・指導できる研究者の育成を目的としています。基礎医学研究では全身性リウマチ性疾患を分子レベルで理解し、新たな病因・病態を発見する能力の獲得を目指し、臨床医学研究では臨床疫学・生物統計学を理解し、倫理的かつ科学的な臨床研究に基づき新たなエビデンスを構築・発信する能力の獲得を目指します。複雑な病態と長期に渡る治療という全身性リウマチ性疾患の特性を踏まえ、単に自然科学的知識の習得だけではなく、社会的に見ても広い視野と豊かな人間性を備え、高いコミュニケーション能力を有するphysician scientistあるいは研究者を育成することを目標としています。

研究可能テーマ

【主な研究テーマ】
1. 基礎医学研究
・関節リウマチの発症分子メカニズムと予防方法に関する研究
・関節リウマチの好中球におけるpeptidylarginine deiminase遺伝子多型と遺伝子発現の関連に関する研究
・全身性エリテマトーデスの分子病態に関する研究
・ANCA関連血管炎の遺伝子解析による病因・病態解明
・全身性強皮症の分子病態に関する研究

2. 臨床医学研究
・関節リウマチの大規模コホート研究(IORRA)
・関節リウマチの医療経済学的研究
・小児リウマチ性疾患の病態・診断・治療に関する研究
・全身性エリテマトーデスの診断・治療に関する研究
・ANCA関連血管炎の臨床疫学研究、新規分子標的治療法の開発
・強皮症の診断・治療に関する研究
・痛風の臨床疫学研究
・脊椎関節炎の臨床疫学研究
・ビッグデータ解析によるリウマチ性疾患の薬剤疫学研究

スタッフ紹介

教授・講座主任 針谷正祥
教授      谷口敦夫
臨床教授    川口鎮司
准教授     田中榮一
講師      宮前多佳子、市川奈緒美、勝又康弘
 

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