大学院・研究施設

泌尿器科学分野

概要

当科は腎移植を主体とした腎不全治療、腎臓癌・前立腺癌(前立腺腫瘍センター)・膀胱癌などの泌尿器科腫瘍、女性排尿障害センター、小児泌尿器科疾患、尿 路結石(尿路結石センター)などの専門外来を中心に診療を行なっています。腎移植の成績は世界でもトップレベルであり、10年生着率は90%を超えつつあります。泌尿器科チームとして150例近い腎移植を行なっており、世界的にも有数の腎移植チームとして認められています。腎癌も日本トップの手術症例数を 誇り、年間300例近い症例を手がけています。以前は手術困難といわれたような患者さんも高度の手術手技を駆使して癌の切除に成功しています。前立線腫瘍 センターでは放射線科と協力し患者さんの毎のベストとなる治療を提供しています。当科ではダビンチによるロボット手術を全例に行なっていますが、放射線科 で小線源療法、強度変調放射線療法(IMRT)を受ける事も可能です。ちなみに現在では腎癌の部分切除も原則ロボット手術で行なっており、近々膀胱癌にも 適応を拡大する予定です。さらには進行癌に対する免疫療法も行っています。当科では常に時代の最先端を行く診療を行なっており、多様化する患者さんのニー ズに対し世界のトップレベルの医療を提供しています。

研究可能テーマ

(1)移植腎受容に関する基礎的、臨床的研究
長期移植腎生着患者における移植腎受容のメカニズムを種々の角度から検討すると共に、免疫寛容導入による移植腎受容の方策について実験的、臨床的に研究を進めている。

(2)腎移植に関する臨床的、基礎的研究
わが国でもっとも多数の臨床症例をもとに、免疫学的拒絶反応をはじめ感染症や悪性腫瘍など各種合併症などにつき、その発症原因、メカニズム、疫学などを明らかにし、治療法および予防法の開発を行う。

(3)腎の嚢胞化と発癌に関する基礎的、臨床的研究
慢性腎不全患者の萎縮腎が嚢胞化するばかりか、その嚢胞壁から高率に腎癌が発生することはよく知られた事実である。これら多数の透析患者のACDKと腎癌症例について臨床的、疫学的に検討する。
われわれは化学物質投与によりACDKから腎癌を発生させるラット実験モデルを確立しているが、本モデルを用いて嚢胞化から発癌にいたる一連の遺伝子変異を分子生物学的に明らかにすべく研究を進めている。

(4)前立腺に対するChemoablationの研究
前立腺局所にエタノールを注入することにより前立腺組織を縮少させ、前立腺肥大症による尿路閉塞症状を軽減することができる。抗がん剤などの局所注入による前立腺がんの治療に関する基礎的、臨床的検討を進めている。

(5)尿路閉塞性腎機能障害(水腎症)に関する研究
腎後性腎機能障害の病態生理と治療に関する臨床的基礎的検討家
 
(6)前立腺癌の進展・転移に関する臨床病理学的、分子生物学的検討
多数例の前立腺癌症例をもとに前立腺癌の進展とその転移様式について臨床病理学的に検討するとともに、血中および骨髄中の腫瘍マーカーであるPSA産生細胞を検出することにより転移の早期発見を行う。

 (7)尿路結石に関する基礎的・臨床的研究
尿路結石の発症機序に関する基礎的、生化学的研究と再発予防に関する臨床疫学的研究

(8)腎癌に対する腎機能温存腎部分切除術の効果に関するprospective study
腎癌の早期発見例が増加するにつけ従来からの根治的腎摘出術に対して腎機能を温存する部分切除術を選択する症例が増加してきた。これら症例の長期観察による生命および腎の予後について臨床疫学的に評価する。

(9)膀胱癌の再発予防に関する臨床的・基礎的研究
膀胱癌の再発予防のため膀胱内抗癌剤注入あるいはBCG療法などの治療効果を検討するとともに、より効果的な再発予防法の開発を行う。

(10)腎血管性高血圧症(RVH)の診断と治療に関する研究
RVHの診断におけるカプトリル負荷分腎静脈血レニン活性の意義と治療法に関する研究。

(11)泌尿生殖器がんの免疫細胞療法に関する研究
(ガンマデルマ)
 

スタッフ紹介

教授   田邉一成 
臨床教授 石田英樹 
准教授  近藤恒徳 
講師   小林博人 
講師   清水朋一 
講師   奥見雅由 
講師   高木敏男 
准講師  尾本和也 
准講師  飯塚淳平 
助教   平井敏仁 
助教   迫田晃子

医学研究科