医学部

血液浄化療法科

概要

 本学血液浄化療法科をご紹介いたします。当科は、日本の腎代替え療法の草分けともいえる存在で、腎不全医療を黎明期より担ってまいりました。当科で研修、臨床、研究の研鑽を積まれた先生、スタッフの皆さまが全国におられることからも、当科の長い伝統と歴史を物語るものと自負しております。“すべての腎関連疾患の患者さんに集学的医療”を診療、教育、研究のモットーとしておりますが、集学的医療とは、現在、可能な知識、技術、心情を結集するということです。この気概の下に、腎臓病総合医療センターの一員として、保存期慢性腎臓病から、移植、医工学にもスペクトラムを広げています。
 現状では、腎臓内科、泌尿器科、腎臓小児科、臨床工学科とともに腎臓病総合医療センターの一翼を担い、年間外来約200人、入院1200人の透析の診療実績があります。透析ベッド48床、3交代と大学病院に附属する透析室としては、最大規模を誇っている透析療法(腹膜透析を含む)をはじめとした体外循環全般の実臨床、教育、研究施設です。
 透析室は第1病棟2階にあり、ストレッチャーでの移動が必要な入院患者ブースだけではなく、外来部門においても、十分なベッド間隔をとった、ゆったりとしたベッド配置となっており、高度な医療の施行を可能としています。
 血液透析以外に、アフェレシス装置を有し、腎移植に関連した、血漿交換をはじめとして、さまざまな難病・急性期疾患に対するアフェレシス療法も行っています。このように、透析療法・アフェレシス療法のいずれの治療も施行可能な設備を有しています。
 私たちは、腎不全の代替え療法のみでなく、広く双方向性に患者さん、またこの領域の各科と協力、連携し合って、腎関連疾患の克服に挑みたいと考えております。

スタッフ紹介

教授
花房 規男
専門領域
血液浄化・アフェレーシス
慢性腎臓病

特任教授
土谷 健
専門領域
水・電解質
代謝異常
尿細管間質障害
多発性嚢胞腎
透析療法
貧血

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