医学部

リハビリテーション科学分野

概要

リハビリテーション科は、神経、運動器、内部疾患(心血管、呼吸器、消化器、腎臓などの病気)により何らかの障害を来たした患者さんに対して、診断・評価を行い、機能障害や能力低下などの回復を促す治療を施行し、日常生活の自立や社会復帰を目指すことを目的としています。リハビリテーション科で治療される患者さんの原因疾患には、脳卒中、脳腫瘍、脊椎疾患、関節リウマチ、骨折、変形性関節症、パーキンソン病、末梢神経障害、脳性まひ、筋ジストロフィー、慢性閉塞性肺疾患、心不全や心筋梗塞、がんなどがあります。リハビリテーション治療には、リハビリテーション科医、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、義肢装具士、看護師、医療ソーシャルワーカーなどが関与し、チーム医療の体制でそれぞれの専門治療を行っています。当院におけるリハビリテーションの特徴は、ICUや病室に入院されている患者さんに対して、発症や術後早期からリハビリテーションを開始していることです。幾つかとの診療科とカンファレンスを毎週開催し、患者さんの状態や今後の方針について情報を共有しています。

教育内容

医学部第学3年に対する講義を3コマ、第4学年に対する講義を1コマ担当している。
看護学部でも第2学年に対して8コマの講義を担当している。
臨床実習では、必須科である整形外科の中で、金曜日午後にクルズス・リハ見学を行っている。必須臨床実習終了後に、毎年数名の学生が選択臨床実習として当科を選択している。また、テュートリアル教育にも参画している。
毎年初期研修医の2~10名程度が実習先として当科を選択している。1~2カ月の研修期間、臨床研修指導医が教育指導を行っている。入局した若手医師(後期臨床研修医を含む)に対し、専門医資格取得を目指した教育を行っている。
 

研究内容

1. リハビリテーション栄養・臨床栄養
2. サルコペニア・フレイル・悪液質(カヘキシア)
3. サルコペニアの摂食嚥下障害
4. リハビリテーション薬剤
5. 医科歯科連携
6. 超急性期・ICUでのリハ効果
7. 脳腫瘍患者の高次脳機能障害
8. 筋ジストロフィー・福山型筋ジストロフィー・脊髄性筋縮症に対するリハ
9. 虚血性心疾患、心臓手術後(埋め込み型補助人工心臓を含む)のリハ効果

スタッフ紹介

教授・基幹分野長
若林 秀隆
専門領域
リハビリテーション栄養
サルコペニア
フレイル
悪液質
摂食嚥下障害

准教授
永井 多賀子
専門領域
運動器リハビリテーション
リハビリテーション栄養
サルコペニア

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