卒業生のコメント
基礎教育学、呼吸器外科 松本卓子
呼吸器外科医として研鑽を積むことができました
私は1996年に本学を卒業しました。現在は呼吸器外科医として診療に携わりながら統合教育学修センター基礎教育学に籍をおき、臨床実習コーディネーターとして、学生が臨床実習を通して深い学びを得られるようお手伝いをしています。学生時代はワンダーフォーゲル部に所属し、先輩や同級生・後輩たちと寝食を共にする中でコミュニケーションの大切さ、チームワークを学び、今に生きる貴重な人間関係を築くことができました。卒業し呼吸器外科医を目指すにあたっては、女性のロールモデルが沢山いて症例数も豊富な女子医大に就職しました。入局後、結婚や出産などのライフイベントを経験しましたが、適切な配慮を受けながら呼吸器外科医としてしっかり研鑽を積むことができました。最近は所属する学会の委員会にて全国の呼吸器外科女性医師の問題に向き合うようになりましたが、女性が責任ある立場で活躍している大学はまだまだ少ないこと、あらゆる分野・学会のgender equalityに関する取り組みで多くの本学卒業生が中心的役割を担っていることを知りました。自分が目指した道であっても、時には辛いこと、ネガティブな気持ちになることがあります。また専門領域の変更、開業など、キャリアや人生の転機を迎える人もいます。そんな時、女子医大にはあらゆるロールモデルが存在し、医局や学年の垣根を越えて力になってくれます。女子学生の夢・キャリアの第一歩を安心して踏み出せる環境が女子医大には整っています。