画像はイメージです
人に寄り添い、確かな技術で応える ― 東京女子医科大学病院
東京女子医科大学病院 血液浄化療法科(東京都新宿区)は、血液透析・腹膜透析・アフェレシス(血漿交換など)・急性血液浄化に特化した診療科です。院内のほぼすべての診療科、そして地域の透析施設と連携し、合併症のある方にも対応します。外来透析・旅行透析の受け入れのご相談も承ります。

血液浄化療法科は、1979年に設立された腎臓病総合医療センターを母体に、2002年に設置された、血液浄化療法に特化した診療科です。「連携」を合言葉に、腎臓内科・腎臓外科・泌尿器科・腎臓小児科・臨床工学科をはじめとする院内各科、そして地域の透析施設の先生方とともに、患者さん一人ひとりに合った治療を提供することを目指しています。
広く開かれた透析室として、患者さんの個別性に基づいた透析治療と、確かな技術に基づき、安全に配慮したアフェレシス治療をお届けします。東京女子医科大学病院の掲げる「人に寄り添い、確かな技術で応える」を、透析室の日々の診療で実践してまいります。
血液浄化療法科 教授 花房 規男
| 治療件数 | 2023年 | 2024年 | 2025年 |
|---|---|---|---|
| 血液透析 | 14,543 | 14,756 | 14,588 |
| アフェレシス(計) | 553 | 946 | 1,001 |
| 血漿交換 | 171 | 280 | 133 |
| 二重濾過血漿分離交換法 | 98 | 134 | 116 |
| 血漿吸着 | 46 | 13 | 6 |
| 血球成分除去療法 | 209 | 461 | 619 |
| 吸着式潰瘍治療法 | 27 | 57 | 127 |
| エンドトキシン吸着療法 | 2 | 1 | 0 |
件数は各暦年(1〜12月)の集計です。
外来部門でも十分なベッド間隔をとった、ゆとりある配置です。ストレッチャーで移動する入院患者さん用のブースも備えています。
各装置が透析液を作れるため、カルシウム・カリウム濃度の調整や無酢酸透析液など、患者さんごとの処方をどのベッドでも行えます。
学会ガイドラインに沿って超純水透析液を維持し、オンラインHDFを実施しています。装置の保守は院内の臨床工学技士が担います。
教授
専門:血液透析療法、アフェレシス、急性血液浄化療法
日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医/日本透析医学会 透析専門医・指導医/日本アフェレシス学会 認定血漿交換療法専門医/日本急性血液浄化学会 認定指導者/日本腹膜透析医学会 認定医
身体障害者福祉法第15条指定医(腎臓機能障害)/自立支援医療(更生医療)担当医師(人工透析)/難病指定医(東京都)
透析室には医師、看護師、診療看護師(NP)、臨床工学技士、医師事務作業補助者など様々な職種が勤務しています。診療看護師は医師・看護師・臨床工学技士をつなぐ役割を担い、医師事務作業補助者は医師の業務負担を軽減しています。周術期や急性期の入院患者さんから長く通院される外来患者さんまで、状態に合わせて安全に治療を行えるよう、毎朝の多職種カンファレンスで情報を共有し、腹膜透析室では看護師と臨床工学技士が協働して、導入からセルフケアの習得までを支援しています。
診療担当医の一覧は、新しいサイトで掲載します。外来担当については透析室までお問い合わせください。

当院では、日々の透析と、合併症の検査・治療を同じ病院で受けることができます。
心臓・血管、糖尿病、整形外科、眼科、皮膚科など、透析患者さんに多い合併症を院内の専門科がそのまま診ます。透析の日に合わせて他科の受診や検査を組むことができ、透析開始時の回路から採血できるため穿刺の回数も減らせます。
全台が個人用透析装置のため、透析液の組成や治療法(HD/オンラインHDF/I-HDF)を、体調や検査値に応じて細かく調整できます。かゆみ・だるさ・血圧低下などの症状にも、処方の見直しで対応します。
穿刺を担当する臨床工学技士は、日常の穿刺にエコー(超音波)を頻用し、血管の位置と深さを画面で確かめながら針を進めます。穿刺が難しい血管でも、安全で確実な穿刺に努めています。当科の花房は、2007年にこの方法を論文で報告しています1)。
腎臓病総合医療センターとして腎移植の実績を重ねてきた病院です。血液透析を続けながら、腹膜透析との併用や腎移植の適応についても、同じチームで相談できます。
災害時に透析を継続するための近隣施設との連携(透析・災害対策パス)に取り組んでいます。透析室のゾーニングや入室前のスクリーニングなど、感染対策の経験も蓄積しています。
入院では、重症な心血管合併症をもった患者さんの透析を日々行っています。血圧の変動や体液量の管理など、こうした経験で得た知見を、外来透析の処方や体調管理にもフィードバックしています。
大学病院のため、透析中に体調が急変した場合や合併症が起きた場合も、血液検査・画像検査(CT・MRIなど)に夜間・休日も対応しています。入院が必要なときは、緊急入院枠を使って院内で入院を調整します。
医師・看護師・診療看護師(NP)・臨床工学技士に加え、管理栄養士、公認心理師、医療ソーシャルワーカーが関わります。食事、心理面、通院や介護の相談まで、透析室で完結しないことも院内で支援します。
病院の医療安全推進部と密に連携し、透析室の安全対策を継続的に見直しています。多職種による指示の照合、透析機器安全管理委員会による装置と透析液水質の管理、インシデントの共有と改善など、大学病院の仕組みの中で透析を行っています。
透析を始めるかどうか、どの治療法を選ぶかは、腎代替療法選択外来で医師・看護師・公認心理師とともに決めます。透析を続ける中で体調や生活が変わったときも、ご本人が望む医療とケアについてご家族を交えて繰り返し話し合う「人生会議(ACP)」に取り組んでいます。透析の見合わせなど判断の難しい場面では、病院の臨床倫理部(臨床倫理コンサルテーション)と連携し、日本透析医学会の提言に沿って、ご本人の意思を尊重した方針を多職種で検討します。
1) 花房規男ら. エコーガイド下バスキュラーアクセス穿刺法. 透析会誌 2007; 40(6): 517–521. doi:10.4009/jsdt.40.517
転居や通勤先の都合、合併症の治療などで当院での透析が必要になった方の、外来透析をお受けしています。地域の透析施設の先生方と連携して診療しています。合併症の治療後は、ご本人の意向と病状を踏まえ、かかりつけの透析施設での治療再開を調整します。
透析条件などの送付先FAX 03-5269-7368(透析室直通)

透析に関するご相談・お申し込みは、すべて透析室(03-3353-8112、音声ガイダンスで内線 20251)でお受けします。かかりつけの透析施設や主治医を通じてのご連絡でも、ご本人・ご家族からの直接のご連絡でも構いません。
腎代替療法選択外来で、血液透析・腹膜透析・腎移植の選択を、医師・看護師・公認心理師がご本人・ご家族と一緒に考えます。かかりつけ医の紹介状をお持ちください。
かかりつけの透析施設の先生とご相談のうえ、お申し出ください。診療情報提供書・透析条件・経過記録3回分を、かかりつけの透析施設からお送りください。曜日・時間帯のご希望もお知らせください(当院の透析を支える10の取り組み)。
旅行透析(臨時透析)を受け入れます。滞在予定が決まりましたら、目安として2週間前までにご連絡ください。
腹膜透析の外来管理の引き継ぎを受け付けます。現在の管理施設の診療情報提供書と経過記録をお送りください。
通院手段や介護サービスとの調整、公的制度(特定疾病療養受療証・自立支援医療など)の手続きは、医療ソーシャルワーカーとともに相談に応じます。
透析条件などの送付先FAX 03-5269-7368(透析室直通)
| 曜日 | 月曜〜土曜 |
|---|---|
| 午前 | 開始 7:45〜8:45 |
| 午後 | 開始 12:30〜13:30 |
1回の透析時間は処方により異なります。透析室は第1病棟2階です。
※ 感染症検査:当院での透析前6ヶ月以内に行った、HBs抗原・HBs抗体・HBc抗体・HCV抗体の検査です。HBs抗体あるいはHBc抗体が陽性の場合は、HBV-DNA定量検査の結果も必要です。
診療情報提供書・透析条件・経過記録は、現在の透析施設にご依頼ください。

血液浄化療法科は、各医療機関の先生方との連携を第一に考えています。透析患者さんの入院・受診・透析施設の変更に関するご相談は、透析室で直接お受けします。
腎代替療法選択外来:血液透析・腹膜透析・腎移植の選択を、医師・看護師・公認心理師がともに考えます。保存期腎不全の患者さんのご紹介をお受けします。
合併症の精査・治療(循環器、糖尿病、整形外科、眼科など)を、透析を続けながら院内で行えます。治療後は、透析条件・検査結果を添えて速やかに逆紹介します。
高齢や認知機能の低下、ご家族の意見の相違などで透析の開始・継続の判断が難しい方について、腎代替療法選択外来と臨床倫理部(臨床倫理コンサルテーション)が連携し、日本透析医学会の提言に沿った意思決定を支援します。ACP(人生会議)の記録があればご提供ください。
当院の他科を受診するために透析日を振り替えている患者さんに、受診の前または後に当院透析室で透析を行います。かかりつけの透析施設は変わりません。透析条件は当科が施設から取り寄せます。終了時に、透析条件などの記録を患者さんにお渡しします。
対象:独歩(または付き添い)で透析室に来室でき、更衣・体重測定ができる方。感染症検査※の結果を事前に確認します。
※ 感染症検査:当院での透析前6ヶ月以内に行った、HBs抗原・HBs抗体・HBc抗体・HCV抗体の検査です。HBs抗体あるいはHBc抗体が陽性の場合は、HBV-DNA定量検査の結果も必要です。
音声ガイダンスに従って、透析室の内線「20251」を入力してください。受付は月曜〜土曜です。
透析条件などの送付先FAX 03-5269-7368(透析室直通)

透析・アフェレシス・急性血液浄化を一つの診療科で経験できる環境です。院内のほぼすべての診療科の患者さんを受け入れているため、幅広い病態に触れながら血液浄化の知識と技術を身につけられます。診療看護師(NP)や医師事務作業補助者とのタスクシェアが進んでおり、医師は診療と研修・研究に集中できます。
当科は日本透析医学会の専門研修プログラムを持ち、透析専門医を目指す研修が可能です。内科・小児科・泌尿器科・外科・救急科など、基本領域を問わず受け入れています。
女性医師をはじめ、ライフイベントを経て臨床に戻る医師を受け入れています。もとの診療科は問いません。
勤務形態や期間は個別に相談します。まずはお問い合わせください。
選択研修・見学を随時受け付けています。透析導入からアフェレシス、急性血液浄化まで、腎不全医療の全体像を短期間で見渡せます。
看護師特定行為研修「血液浄化療法コース」:当院で行っている看護師特定行為研修(2025年度開始)の当院オリジナルコースとして、透析管理関連・栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連・循環動態に係る薬剤投与関連の3区分・8行為を学ぶ「血液浄化療法コース」を2026年度に開講し、当科が演習と病院実習を担当しています。
診療看護師(NP)が手順書に基づいて活動しており、透析領域での診療看護師・特定行為看護師の役割づくりに取り組んでいます。透析従事者研修の実習受け入れなども行っています(スタッフ)。透析室の日常は、看護部Instagramの透析室看護師の投稿でもご覧いただけます。
希望日(複数可)、所属、研修年次をお知らせください。半日〜1日の見学のほか、透析室のカンファレンスへの参加もできます。復職のご相談も同じ窓口でお受けします。

音声ガイダンスに従って、透析室の内線「20251」を入力してください。
透析条件などの送付先FAX 03-5269-7368(透析室直通)
| 患者さん・ご家族 | 外来透析・旅行透析のご相談、受診日透析、腎代替療法選択外来 |
|---|---|
| 医療機関 | ご紹介・入退院のご連絡、受診日透析、災害時連携(FAX可) |
| 医師・看護師・臨床工学技士 | 専門研修、復職支援、見学のお申し込み |
受付:月曜〜土曜。外来透析・旅行透析のご相談、受診日透析、医療機関からのご紹介はこちらへ。
東京女子医科大学病院 第1病棟2階 透析室
〒162-8666 東京都新宿区河田町8-1