概要
当講座は、白坂龍雄教授が主宰されてきた寄生虫学教室を、寄生虫のみならずグローバルな健康問題に取り組むため、1993年(平成5年)の小早川隆敏教授の就任を機に国際環境・熱帯医学教室に改組され、2009年(平成21年)には遠藤弘良教授、2016年(平成28年)には杉下智彦教授が就任し、フィールドとベンチという2つのアプローチを車の両輪のように調和させてきました。現在では、ゲノム解析から学際的フィールド研究、さらにはグローバルヘルスにおける実証研究や政策研究、社会デザインへの応用など、女性医師のリーダーシップ育成や社会変革を目指した取り組みに発展してきています。
教育内容
講義
Segment/Block |
学年 |
講義内容 |
S2 |
1 |
生体と微生物(寄生虫総論・国際保健と感染症) |
S4 |
2 |
呼吸器系Ⅱ(呼吸器寄生虫) |
S7 |
4 |
感染症系(寄生虫疾患) |
S8 |
4 |
社会制度と保健・医療・福祉 |
選択講義 |
1-4 |
医療政策 |
S10 |
6 |
社会と保健医療(国際保健、感染症対策) |
実習
Segment |
学年 |
実習内容 |
S7 |
4 |
寄生虫学実習 |
S8 |
4 |
社会医学系実習 |
S9 |
5 |
選択実習(クラークシップ) |
研究内容
当講座では、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals, SDGs)の実現を目指して、熱帯医学研究部門(マラリア遺伝子研究)、地域学際研究部門(フィールド研究)およびグローバルヘルス研究部門(国際保健政策研究)の3部門が連携し、教育・研究活動を通じて国際的な視野を持った人材を養成し、「命を大切する豊かな社会」を創造する次世代のリーダーを育成していきたいと考えています。研究内容は、マラリア原虫のゲノム解析、パプアニューギニアにおける医療希求行動研究やラオス、ケニアなどでの実証研究など、分子生物学、公衆衛生学、疫学、社会学、開発学、経済学、医療人類学などを切り口とした多彩な研究を通して、医療の未来像や社会デザインの在り方について研究およびリーダーシップ教育を行っています。
スタッフ紹介

- 准教授
-
坂元 晴香
- 専門領域
- グローバルヘルス
医療政策
公衆衛生
大学院
項目 |
単位 |
指導教員 |
テーマ |
国際保健学総論 |
3 |
杉下教授 |
グローバルヘルス、国際協力、持続可能な開発目標、保健システム論、社会デザイン論 |
国際保健学各論1 |
3 |
杉下教授 |
開発途上国の医療政策評価、統計解析実習、医療人類学 |
熱帯医学 |
4 |
本間助教 |
マラリアの疫学、遺伝子解析 |
国際保健学各論2 |
3 |
岩下助教
凪助教
益田助教 |
国際小児保健と栄養、母子手帳、母子保健サービス、リプロダクティブヘルス・ライツ |