診療科からのメッセージ

腎臓外科

今、あなたはどのような医師像を描いていますか。それがどのようなものであれ、初期研修での経験は非常に重要です。今後、専門領域に進んでゆくと思いますが、初期研修は幅広い経験や知識を獲得するための欠かせない場であると同時に、医師としての基本的な心構えや姿勢を形成してゆく貴重な場です。どのような初期研修を受けたかによって、その人の将来の医師像や進路がある程度決まってゆくといっても過言ではありません。

腎臓外科は、主に臓器不全患者に対する移植医療を行い、腎・膵・肝すべての移植を扱っています。正確には「移植外科」というべき科です。末期臓器不全患者において、移植医療は唯一の治療法です。初期研修でそうした医療に接しておけば、将来みなさんがそうした患者に接したとき、「あなたはもう助かりませんよ」と言う医者から、「あなたは助かりますよ」と言える医者になれます。臓器移植法案が国会で可決されましたが、それはそういう医療に道を開くことなのです。当科で初期研修を受けることで、「臓器不全を克服したい」という患者の熱い期待を肌で感じ、情熱を持って医療に取り組むことができ、医師としての心構え、外科医としての姿勢を体得できます。

また、当科には各自の自主性や個性を尊重する自由な気風があり、一般外科の研修後に移植領域を研修したい、外科的手技をさらに研鑽したい、透析患者の外科的・内科的な治療や管理を学びたい、豊富な症例数をもとに臨床研究を行いたい、各種の動物実験を行いたいなど、様々な希望を持った医師が集まっています。特に、研修医に対しては親身の指導の下、内科・外科を問わず医師として必要な基本知識や外科的手技を伝授しています。

心に広がる医の光の中で初期研修を受け、是非、他では決して得られない知識や経験を獲得して下さい。

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