乳腺外科 明石 定子教授乳腺外科 明石 定子教授

乳癌を主とし、その他葉状腫瘍などの乳房の中にできる疾患を対象に診断・治療を行っています。 手術だけでなく、関連する部署と連携しながら、包括的な治療を進めています。

乳癌は少子化・食生活の欧米化などによって増加の一途を辿っている疾患であり、日本人女性の罹る癌の中で最も多い癌種となっています。しかし、早期乳癌であれば、適切に治療することで、9割以上高い確率で治る疾患であり、怖がらず向き合っていくことが重要です。
東京女子医科大学ブレストセンターでは、医療者と患者さんで話し合って治療を選択し、治療戦略を立てていきます。(shared decision making)乳房温存(=部分切除)か、全摘出か、再建するのかと言った手術の選択や癌の種類に合わせた様々な薬のご相談のほか、化学療法実施時には頭皮冷却装置により脱毛対策も可能です。遺伝性乳癌の検査も保険診療が可能となり、陽性の場合も保険で対策がとれるようになりました。
また若い患者さんで子供がそろそろ欲しいと思うタイミングでは治療前に受精卵保存を行い、将来への希望を残すことも可能です。仕事も辞める必要はありません。乳癌になっても前向きな日々を過ごせるような治療を届けていくこと、それが我々ブレストセンタ一同の願いです。

患者さんへ

乳癌は日本人女性の9人に1人が罹患するため、とても身近な疾患となっています。自分が乳癌と診断された時は、どうして自分が?と否定したい気持ちをもつこともあるでしょう。しかし、早期発見すれば9割以上治癒する疾患ですし、治療法は日々進化していますので、進行していたり、再発してしまっても、日常生活を継続することも可能です。QOL*を重視した手術、放射線治療などの選択枝もあります。 我々スタッフと一緒に乳癌を乗り越えていきましょう。 

※QOL =生活の質

医療スタッフの皆さんへ

乳癌は若い女性も多く、再建をするかしないかなどの治療法の選択、外見の変化への対応などスタッフの皆さんとのチーム医療が欠かせません。一緒によりよい医療の提供を目指していきましょう。

 

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