入院時のお願い
禁煙について
当院では、患者さんおよび訪問者の健康を考慮し、敷地内全域での喫煙を禁止しています。これには、電気加熱式タバコや電子タバコも含まれます。近隣には公認の喫煙場所もございませんので、敷地内及び周辺での喫煙はご遠慮ください。
貴重品の管理について
床頭台の中にセーフティーボックス(貴重品入れ)を備え付けてあります。盗難防止のため、セーフティーボックスに常に鍵をかけ、カードキーは引き出しに入れたままにせず、必ず身に着けてご自身で管理してください。貴金属や大量の現金は持ち込まないようにお願いいたします。万が一の紛失や盗難について、病院は責任を負いかねます。
防災について
非常事態が発生した場合には、落ち着いて職員の指示に従い、指定された避難ルートで安全な場所へ移動してください。
携帯電話の使用について
病院内では、医療精密機器への影響を防ぐため、携帯電話の使用を制限しています。通話可能エリアではマナーモードに設定し、それ以外の場所では電源をオフにしてください。
粗暴行為の禁止
病院内での暴力、暴言、器物破損、セクシャルハラスメント、その他職員の業務を妨げる行為は厳禁です。これらの行為が確認された場合、退院していただくこともあります。
連絡・問い合わせについて
個人情報の保護の観点から、電話での病状や治療内容についてのお問い合わせには応じかねます。具体的な情報が必要な場合は、直接担当医や看護師にお尋ねください。
ビデオ・写真撮影について
個人のプライバシー保護のため、医療スタッフや他の患者さんの撮影は固く禁じられています。ご家族の撮影も、事前に許可を得る必要があります。
手術時のお願い
絶食・絶飲指示の遵守
手術前の指定時間からは、飲食物の摂取を完全に停止してください。これには水やガム、キャンディも含まれます。
健康状態の正確な報告
手術前に、すべての健康情報(現在服用中の薬、アレルギー反応、健康上の懸念)を医師に伝えてください。
持参するもの
手術に必要な書類、保険証、必要な個人用品(眼鏡、入れ歯、補聴器など)を忘れずに持参してください。
シャワーの実施
手術前日または当日に、抗菌ソープを使用してシャワーを浴びるように指示される場合があります。
付き添いの方の指示遵守
手術中の付き添いの方は、医療スタッフの指示に従い、指定された待機場所にいてください。
手術後の注意事項の確認
手術後のケア、痛みの管理、リハビリテーションについて、事前に医師や看護師から説明される情報をしっかり理解しておいてください。
禁煙の継続
手術前後は禁煙を厳守してください。喫煙は回復を遅らせる原因となります。
ご協力のお願い
東京女子医科大学病院は、診療・研究の他、医学生・看護学生の医療機関でもあります。
したがいまして、医師・看護を志す学生が指導者の厳重な監督下で、見学や医療・看護の実習をおこなうことがあります。
ご理解の上、ご協力をお願い申し上げます。
診療参加型臨床実習を行うにあたってのお願い
診療参加型臨床実習とその必要性
診療参加型臨床実習とは、共用試験に合格した臨床実習医学生(以下臨床実習生(医学) という医学部4~6年生) が患者さんの診療にあたる診療チームの一員として、医療の実際を学んでいくものです。この実習を通して、医師としての態度、技能を学んでいきます。
また、この実習で得られたことが、国家試験後の医師臨床研修へと受け継がれ、質の高い医療が提供されることに繋がります。
以上のことから、診療参加型臨床実習は我が国での 「良き臨床医」を養成するために必要不可欠となっていますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。
臨床実習生(医学) としての能力と資格
医学生が診療参加型臨床実習を行うに足る能力(知識、技能、態度)が有るか無いかということは、実習が開始される前に知識・実技試験を含む全国統一の共用試験及び学内独自の試験等を用いて総合的に判定されます。
これらの試験に合格し、臨床実習生(医学)としての能力と資格がある医学生のみが、診療参加型臨床実習を行うことができます。
診療参加型臨床実習で行われる医療行為
診療参加型臨床実習で学生が行う医行為の内容は別表に示してあります。
これらの医行為の中で臨床実習生(医学)が実施することに同意いただけないものがありましたらお知らせください。
医療事故等への補償
患者さんの健康ないしプライバシーを損なうような事象が発生した場合には、医学部長(学長)及び医療施設責任者(病院長等)の責任で適切に対応いたします。
担当以外の臨床実習生(医学)ないし共用試験合格前の医学生が見学すること、及び担当の臨床実習生(医学) が診療の途中で変更することがあること
回診や上記の医行為が行われる場合、担当以外の臨床実習生だけでなく、他の医学生が一緒に見学をさせていただくことがあります。
また実習期間中に担当の臨床実習生(医学)が他の医学生に交代することがあります。
拒否できる権利
この診療参加型臨床実習への協力は拒否できます。また、実習への協力を同意された後でも、その同意を解消することができます。
診療参加型臨床実習を拒否することによって、その後の診療等を含め 一切、不利益を被ることはありません。
患者相談窓口について
診療参加型臨床実習における医行為や学生に対する疑問・ご意見等について相談する窓口があります。
窓口をご利用になる際には患者さんのプライバシーを遵守します。
別表 医行為一覧
1.診察に関する医行為
診療記録記載(診療録作成)、医療面接、バイタルサインチェック、診察法(全身・各臓器)、耳鏡・鼻鏡、眼底鏡、基本的な婦人科診察、乳房診察、直腸診察、前立腺触診、高齢者の診察(ADL 評価、高齢者総合機能評価)
2.一般手技
皮膚消毒、外用薬の貼付・塗布、気道内吸引、ネブライザー、静脈採血、末梢静脈確保、胃管挿入、尿道カテーテル挿入・抜去、注射(皮下・皮内・筋肉・静脈内)、予防接種
3.外科手技
清潔操作、手指消毒(手術前の手洗い)、ガウンテクニック、皮膚縫合、消毒・ガーゼ交換、抜糸、止血処置、手術助手
4.検査手技
尿検査、血液塗抹標本の作成と観察、微生物学的検査(Gram 染色含む)、妊娠反応検査、超音波検査(心血管)、超音波検査(腹部)、心電図検査、経皮的酸素飽和度モニタリング、病原体抗原の迅速検査、簡易血糖測定
5.救急での医行為
一次救命処置、気道確保、胸骨圧迫、バックバルブマスクによる換気、AED