輸血・細胞プロセシング部

Transfusion Medicine and Cell Processing

 

特徴

手術の際の出血や、色々な原因により血液成分が足りなくなった場合には血液成分を補う必要があります。当部では献血された血液製剤や血漿分画製剤を安全に使用するための検査をしています。

 

検査・細胞採取・調整・培養

手術までに数週間猶予のある患者様では自分の血液を予め貯めて手術の際の失血に備える自己血採血、悪性腫瘍に対する細胞療法に使用する活性化自己リンパ球の採取、調整や培養、不妊症の治療に使用するリンパ球の分離、末梢血幹細胞移植や血管再生療法に必要な幹細胞の採取を行っています。

 

輸血・細胞プロセシング部詳細
輸血部門は独立した部門として設置後40年以上の歴史を有しています。開設当初の業務としては、輸血検査の他に手術用の新鮮血の院内採血が主な業務でしたが、現在はそのような院内採血は全廃されており、しかも院内で使用される総ての血液製剤と血漿分画製剤の一括管理体制を整えています。この間、各種血液製剤の適正な適応の問題、輸血感染症、特に輸血後肝炎、HIV感染、HTLV−I感染さらには輸血後GVHDなどの輸血に伴う副作用、合併症に積極的に対処し、受血者にとって最も安全かつ有効な輸血療法を目指してきています。

輸血後GVHDの予防には、いち早く照射専用装置[ガンマセル]を導入し、細胞成分を含む総ての血液製剤に照射を行っています。さらに、安全対策の一環として、検査技師による輸血業務の24時間日・当直体制を導入し、さらにコンピューターによる検査データの保管、血液製剤の入出庫管理と患者様への投与記録の保管・管理並びに全自動輸血検査システムの導入を行っています。また、輸血療法委員会とその下部組織である点検・評価小委員会を通じて、院内における各種血液製剤の適正使用と自己血輸血の推進、インフォームドコンセントの取得促進あるいは輸血ニュースレターの発行などを通して輸血関連情報の提供を行っています。

通常の輸血療法以外にも、学内で実施される末梢血幹細胞移植、ドナーリンパ球輸注療法、習慣性流産に対するリンパ球移入療法、活性化自己リンパ球移入療法、樹状細胞を用いた免疫療法、閉塞性動脈硬化症やBuerger病などの重症虚血肢に対する血管再生療法、並びに血管内皮・心筋細胞再生医療などの細胞療法・再生医療に関連する細胞採取、加工、品質管理、並びに供給を関連する臨床各科と緊密は連携のもとに行なっています。

研究面では輸血用血液製剤の使用評価、輸血後感染症、ABO血液型を決める糖転移酵素の遺伝子解析、遺伝性溶血性貧血の診断・病態解明、さらに細胞療法・再生医療に関する研究を進めており、国内の学会はもとより国際学会でも毎年発表し、これらを論文に纏め発表しています。

 

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