法人・大学案内

理事長・学長メッセージ

理事長メッセージ

理事長:岩本 絹子

理事長:岩本 絹子
IWAMOTO Kinuko

建学の精神と「至誠と愛」を未来に継承
社会に貢献する大学であり続けるために

 東京女子医科大学は、日本で27番目の女性医師となられた吉岡彌生先生によって1900年に創立された東京女醫学校に起源を持ち、女性のみに医学教育を行う国内外で唯一の機関です。本学の建学の精神は、1952年大学昇格時の学則に「医学の蘊奥(うんおう)を究め兼ねて人格を陶冶し社会に貢献する女性医人を育成する。」と記され、建学の精神を実行し具現化するために本学の理念「至誠と愛」があり、本学の教育・研究・診療すべての要となります。

 本学は、2023年12月5日に創立123周年を迎えます。そして、2023年3月10日には、学祖 吉岡彌生先生の生誕152周年となりました。本学は長きに渡り、高い知識・技能だけでなく、病者を癒す心と優れた人格を備えた社会に貢献する女性医療人を輩出しております。現在は単に女性医療人を育成するだけでなく、指導的立場となる人材を数多く輩出することが望まれています。そこで2020年度から、女性医療人のリーダーを育成していた女性医療人キャリア形成センターの「彌生塾」を「女性医療人リーダー育成部門」に名称変更し、今まで以上に学びやすく活躍できる場を構築しました。そして、2022年5月より、大学運営に資する教職員を対象に、職種や男女を問わない構成で、法人直轄の新たな「彌生塾」を開塾し、第1期生(300名)のセミナー受講がスタートしました。本学の建学の精神ならびに本学の理念「至誠と愛」を深く理解し、医療政策・医の倫理・財務・経営戦略などマネージメントについて学ぶ場とし、本学を担う”女子医大人”を育成してまいります。

 また、学部・大学院だけでなく、附属の研究施設では先端医療を創造する研究が行われ、その成果を予防・診断・治療に還元し、本学の5つの附属医療施設において、より質の高い安全安心な医療を提供する「患者ファースト」の医療機関として、より一層社会に貢献してまいります。

学長メッセージ

学長:丸 義朗

学長:丸 義朗
MARU Yoshiro

「学術と人格は進歩する医学の両輪」

 1900年に創立された歴史ある東京女子医科大学は2020年で創立120周年を迎えました。建学の精神は、「医学の蘊奥を究め、兼ねて人格を陶冶して、社会に貢献する」卒業生の輩出です。ゲノム解析、AIの介入、疾患モデル動物学の進歩などによって、医学は目覚ましい発展の途上にあります。どのような時代がきても、その進歩した医学に応じることができなければ医療人としての天職を全うすることはできません。

 これまで東京女子医科大学では、高度な学術を身につける医療人を育成することを目標に、優れた先人によって、丁寧で質の高い教育プログラムによる教育がなされてきました。しかし、学術だけ優れていても、高い教養をもつ人格者でなければ、多様性とスピードを特徴とする現代医療に立ち向かうことはできません。医学教育の質をさらに向上させる取り組みを実践するとともに、一方で人間形成を重視する教育をプログラムに盛り込んでおります。 医師や看護師という医療人を最初から意識して、模擬患者や患者さんを相手に医療人と患者さんの間の人間関係を学ぶことはもとより、医療人を意識する前の段階で、上下関係など様々な人と接する時の垣根を積極的にまたいで、人と人との心を開いた関係を作ること、そして最終的には信頼の構築を、成果(アウトカム)としたいと考えております。

 東京女子医科大学は日本で唯一の女子医科大学です。 男性に比較して女性の方が医師として一定の指標では優れているという公衆衛生学的学術結果も公表されており、日本における女性医師の割合が約20%と他国のそれを大きく下回る現状では、東京女子医科大学は量的貢献をすでにしています。 女性医師は子育てなどのため36歳で就業率が一時的に低下します。様々なライフイベントに対して自らの手でキャリアデザインできるような学修、また女性の品位を身につける学修・風土を推進したいと考えています。

 皆さんとご一緒に、働きやすい職場、学びやすい学校、各人が自分の力を発揮できる風土、このような大学環境を作って参ります。浅学菲才の身ではありますが、精一杯頑張りますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

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