診断は ?

 上記症状、検査所見が認められれば、診断は容易です。確定診断と病勢把握のために、腎生検を施行することもあります。

腎生検では、糸球体は大きくなり、血管の中に炎症細胞が増えます(管内増殖性糸球体腎炎)(図1)。
血管の壁に沿って補体成分(C3)の沈着を認めます(図2、免疫染色)。
電子顕微鏡では糸球体の血管の壁に瘤状の沈着物(hump)を認めます(図3)。

図1 kyusei-shikyutai-01 矢印:管内増殖性変化
(ほとんどすべての血管腔内に細胞増殖を認める)
図2 kyusei-shikyutai-02 補体成分C3の糸球体への沈着
(緑色に光っている部位)
図3 kyusei-shikyutai-03 黒矢印:上皮下沈着物(hump)
赤矢印:管内増殖性変化