領域紹介

看護系 看護管理学

看護管理学

すべての人々の健康を実現するためには、ひとりひとりの看護職の力はもちろんのこと、チームとしての看護の力、また人々の暮らしを支援するさまざまな専門職との多職種連携チームとしての協働が不可欠です。さらに、社会という組織におけるこのチームの位置づけや役割を理解しつつ、縦横に連携・協働してよりよい社会をつくることが、すべての人々の「健康」の実現につながります。看護職がいきいきと働き、組織・チームとして大きな力を発揮できる環境をつくるのが「看護管理」です。「看護管理学」は、看護学を基盤に、組織論、マネジメント論、政策論、心理学や教育学などを応用・適用しながら、看護管理の知を探求する学問です。この領域では、人々の暮らしとその周辺、専門職のチーム、組織、社会を俯瞰し、つなげて、だれもが健やかな暮らしに必要なサービスにアクセスできるよう考える、またそれが可能な環境をつくる力を涵養してほしいと考えています。

教科目

看護管理学

看護管理の基本的な概念や理論を学び、看護を取り巻く社会の動向を踏まえ、安全で質の高い看護サービスを届ける方法、またそのために必要な看護管理者および看護職の役割について考えます。また、看護師長のシャドーイング実習を通し、看護管理者の役割や看護管理実践を学びます。

国際看護論Ⅰ・Ⅱ

私たちはグローバル社会に生きています。深く複雑に関わり合う世界で平和に共生していくためには、相互に価値観を尊重し合い、理解し合って協力することが不可欠です。人の暮らしに寄り添う専門職として、対象者の生活の背景にある文化や習慣の豊かなグラデーションを敬意をもって理解し、その人にとって最適な看護サービスを考える力をつける機会を提供します。また、世界の国々が共生するための仕組みや枠組み、その中での看護や保健医療の位置づけと役割を学び、看護の立場からよりよい世界づくりに貢献する方法を、これからの社会を創る学生の皆さんと共に考えたいと思います。

災害看護論

「未曽有の」「これまでに経験のない」「数十年に一度の」と言われる自然災害が、毎年のように全国のどこかで発生するようになりました。気候変動の影響により自然災害が激甚化し、巨大地震発生リスクも年々増加する中、災害看護の知識や実践力は、ますます重要性が高まっています。また災害の健康への影響は大きく長く続きます。急性期だけでなく、復旧・復興のプロセスも含め被災した人々の暮らしに寄り添い、状況や環境、ニーズの変化に合った看護サービスを提供するための学びの機会を提供します。

スタッフ紹介