看護学部

看護学部概要

現況

看護学部長 吉武 久美子
学生部長 小川 久貴子
学生副部長 南家 由紀
キャンパス 河田町キャンパス(東京都新宿区)
教育年限 4年
入学者数 90名
定員 360名
在学者数 362名
教員数 看護学部専任教員 31名
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令和6年4月1日現在

3つのポリシー

人材の養成に関する目的・その他の教育研究上の目的

本学部は、建学の精神に基づき、変動する社会情勢の中で看護の役割を認識し、責任を自主的に果たし得る看護実践者を育成する。すなわち、いかなる状況下においても、医療倫理を遵守し、至誠と愛の精神に基づいて行動できる看護職者としての基礎を確立することを目的とするものである。さらに、本学部の教育は、看護の専門性を追求し、看護学の発展に寄与できるための基礎を養うものである。

アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)

東京女子医科大学では、女子に医学ならびに看護学の理論と実際を教授し、創造的な知性と豊かな人間性を備え、社会に貢献する女性医療人を育成するとともに、深く学術を研究し、広く文化の発展に寄与できる人材の養成を目的としています。
本学の目的をふまえ看護学部では、多様な文化に柔軟性と創造性をもって受け入れつつ、科学的思考と人間性に基づく優れた看護実践者を養成することを目指します。そのため医学部との合同校舎という恵まれた環境で高齢多死社会を見据えた地域医療と先進的医療を学び、保健医療福祉チーム医療による医療・ケアの継続性について探求します。
未来に向かって思考し主体的に取り組む姿勢を育てるため、本学の教育は学生自身が問題意識をもち、自らの力で知識と技術を発展させていくことを期待しています。
そのため本学では、幅広い視野を身につけ、自ら能力を高め、問題を解決していこうとする意欲に燃えた学生に広く門戸を開いています。
入学者の選抜において、試験問題の内容は高等学校できちんと学び,身につけた力で解くことのできる基礎的なものであり、高等学校教育段階において達成を目指すものと同等です。入学後の教育に十分に対応できる資質として,文系・理系にとらわれず幅広く学修し,国際的な広い視野と外国語の基礎的能力を備えていることを重視します。そのため,知識を詰めこむことよりも,持っている知識を関連づけて解を導く能力の高さを重視します。東京女子医科大学は,志望する皆さんが以上のことを念頭に,高等学校までの教育から学業のみならず部活動やボランティア活動など、できるだけ多くの経験から,できるだけ深く学ぶよう期待します。

看護学部が求める入学者像

  1. 看護への強い関心を有し、医療人として社会に貢献する意欲の高い人
  2. 主体的に学ぶ姿勢と、自ら問題を発見し解決していく態度を備えている人
  3. 豊かな感性を備え、人間関係を育む力を有している人

カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)

卒業時に達成すべき看護師としての必要な基本的知識、技能および態度を「看護の実践力」および「慈しむ心の姿勢」として示した学修成果(アウトカム)を達成し、建学の精神に沿って自立して社会に貢献する医療者となる基礎を体得し、大学の理念である「至誠と愛」を生涯にわたり実践するカリキュラムが構築されています。アウトカムを達成するための段階的な目標はロードマップとして示され、様々なカリキュラム、学修法によりロードマップと学修成果(アウトカム)を達成します。変動する社会の中で看護の役割を認識し、責任を自主的に果たし得る看護実践者を育成するために4つの目指す人材像を掲げています。
1年次から2年次は、看護学の基礎となる理論や方法論の学修に偏ることなく、多くの科目を学生の興味関心に応じて選択できるようにしています。「倫理学A・B」、「哲学A・B」、「医療人のための経済学A・B」などの科目、「初級ドイツ語Ⅰ・Ⅱ」、「初級中国語Ⅰ・Ⅱ」、「初級コリア語Ⅰ・Ⅱ」、「国際看護論Ⅰ・Ⅱ」等の語学と国際性を学びます。また、本学の特性である女性医療職の育成として「女性とジェンダー」、「文化人類学」などを通じて、「多様化する社会で生きぬく力をもつ人」を育てます。2年次3年次では、看護の基礎となる病態学や基礎医学の科目、看護実践学として看護専門科目の講義、演習、実習を通して「科学とアートを融合した看護を実践する力」を育みます。年次が進むにつれ看護の対象として個人、家族、集団、地域へと視野を広げるとともに、看護職の生涯発達的視点として「キャリア発達論Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」で「専門職として自己成長する力」を育みます。さらに医学部・早稲田大学との協働教育科目や「地域包括ケア概論」「地域包括ケア連携論」を通じて「地域・人・組織を繋ぐ力をもつ人」を育みます。社会のグローバル化や共生社会にむけて広い視野から思考できるように、1年次から海外研修や海外からの学生と交流する機会を「国際看護コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲ」として設置します。
4年間を通じての学修支援方法として、すべての科目はアクティブラーニング方式で行い、学生自身の学修スキルの向上が図れるようにします。また学生自身の学修マップを描きながら自己の課題を明確にするとともに学修の歩みを可視化するポートフォリオを活用し、学生と教員が共に学び続ける体制を維持します。
看護職として生涯にわたる幅広いキャリア形成として看護師国家試験受験資格のほか、保健師国家試験受験資格を得る選択コースも設置しています。このように本看護学部は、「至誠と愛」の教育理念を基盤にしたカリキュラム・ポリシーをもって、以下の人材を育成することを目指します。

  1. 多様化する社会で生きぬく力をもつ人
  2. 科学とアートを融合した看護を実践する力をもつ人
  3. 地域・人・組織を繋ぐ力をもつ人
  4. 専門職として自己成長する力をもつ人

ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)

卒業時には定められた授業科目を終了し、学修成果(アウトカム)に示す「医の実践力」と「慈しむ心の姿勢」を修得して以下の能力を備えることが求められます。

  1. 豊かな人間性を育み、生活者としての人間を理解する基礎能力を有する。
  2. 多様な価値観を受容し、国際的な視野に立って思考・活動できる基礎能力を有する。
  3. 人間を成長発達する存在として捉え、看護学に基づき系統的に理解し、健康維持・増進・回復、疾病予防と回復にむけて働きかける能力を有する。
  4. 看護の基本技術を身につけ、人間関係の基盤形成と科学的思考に基づいた看護実践能力を有する。
  5. 地域における保健・医療・福祉・教育等の関係者と連携し、チーム医療を主体的かつ協調的に担う能力を有する。
  6. 看護学に必要な研究の基礎能力を身につけ、現状の課題を発信する能力を有する。
  7. 専門職としての倫理観を育み、自己の能力を評価し、女性医療人として生涯発達しつづける能力を有する。