教育の特色

カリキュラムの特色

6つの教育の柱

看護学部の教育目標を達成するために、以下の6つの教育の柱を設定し、それにより、各年次の教育目標に合わせて、学習が積み重ねられていくようカリキュラムが構成されています。

1.人間の本質を問う。2.生活している人間の環境。3.健康障害と生活の調整。4.働きかけの基本・看護活動。5.人間性を育む。6.各専門領域への発展。

看護の基礎教育として、人間の本質を問うことから出発し、看護職者となる自己を磨きながら、あらゆる健康状態にある人々の生活を援助する方法を学び、各専門領域への発展へとつなげています。

実習施設概要

本学医療施設:
東京女子医科大学病院(本院)、東医療センター、八千代医療センター、そのほか数十箇所
(一般病院、老人医療センター、訪問看護ステーション、高齢者在宅サービスセンター、保健所・保健センター、事業所、保育園、学校施設、etc...)

保健師免許受験資格選択課程

保健師は、地域住民の保健指導や健康管理を行うプロフェッショナルです。地域で生活する新生児から高齢者まであらゆる年代の人々を対象に、健康的でその人らしい生活を送れるよう支援するのが主な仕事です。そして個人だけでなく、家族・企業・学校など集団としての健康レベルの向上も目的とします。本学では、3、4年次に保健師の国家試験受験資格を得るための選択科目を履修することができます(ただし20名を上限として選考あり)。保健師の仕事は、人々の生活、安全と健康への働きかけを通して快適に暮らせるよう支援することです。その働きかけは地域社会の活性化にまでつながる行政の関わる部分まで広がり、とてもやりがいに満ちた職業だといえます。なお、保健師免許取得者は、申請により養護教諭2種免許(一部選択科目を履修することにより可)、第1種衛生管理者、船舶衛生管理者の資格の取得が可能です。

教科目(保健師選択必修科目)

公衆衛生看護管理論

公衆衛生看護における看護管理の目的・機能と構成要素、健康危機管理(感染症、災害等)、保健福祉計画や事業計画の策定プロセスなどについて、講義や演習、グループワークを通して基礎を学び保健師が行う公衆衛生看護管理を理解することを目標にしています。

公衆衛生看護活動展開論

地域の特性を把握するための地域診断を展開し、地域の健康課題の抽出および施策化の一連の過程についてグループワークを通して学びます。また、対象者(個人・家族・集団・組織)に応じた保健師が用いる公衆衛生看護技術(健康相談、健康診断、保健指導、家庭訪問、自主グループ・地区組織活動等)について、講義・演習を通して習得することを目標にしています。

健康教育学

健康教育・健康診断・保健情報管理など、地域で生活するさまざまな健康レベルの人に対してその健康を個人ならびに集団として増進するための知識と技術について、講義および演習形式で学習します。健康教育については、学生自身が計画してプレゼンテーションを行い、互いに評価しあうことにより実践能力を高めることも目標にしています。

地域看護学実習Ⅱ(公衆衛生看護学実習)

東京都特別区内の保健所・保健センターおよび企業で実習を行います。保健師活動の実際を経験することを通して、地域で生活をする人びとの健康特性および地域における健康課題を明らかにし、地域看護における保健師活動の基本的実践能力を養っていきます。

養護教諭一種免許取得のための履修について

養護教諭は、学校保健に関する専門職として、健康管理、保健指導、救急処置等を通して、児童生徒の健康の保持増進のために活躍しています。それだけに医療、保健、福祉、教育などに関する幅広い知識と視野を持つことが必要とされます。また、心の病を持つ子どもたちを受け止め、導いていけるような指導力と豊かな人間性も求められています。本学で養護教諭一種免許状を取得するためには、卒業に必要な単位と共に、教職関連科目・教育実習を履修し単位を取得する必要があります。教職課程を履修する学生は、学校教育についての理解、教諭としての使命感や責任感、社会性や対人関係能力、児童・生徒理解、保健・健康教育に関する指導・教育力の資質能力の向上を目指し、教職履修カルテを作成しながら学習を進めていきます。


  • 養護教諭一種免許課程の目標及び計画に関する資料(PDF)
  • 平成29年度学習要項抜粋(養護教諭一種免許課程に関係する科目)(PDF)
  • 教員免許状の取得および就職に関する資料(卒業後の進路・資格(サイト内ジャンプ))
  • 教員情報(女子医大研究業績データベース)
  • 教員の養成に係る教育の質の向上のための取り組み(PDF)

  • 早稲田大学との単位互換制度

    本学と早稲田大学は地理的にも近く、これまでも公式・非公式にさまざまな交流が行われており、長年の友好関係にあります。
    すでに医学・工学にまたがる学際的研究分野では実質的な研究協力・研究交流が30年以上にわたって行われ成果を挙げています。両大学は今までの友好関係を公的なものとし、より強固なものとするために、21世紀の研究・教育のあり方をにらんで、平成12年度より教員の交流・学生の交流・研究交流を含めた幅広い学術交流協定を締結しました。
    学生間の交流としては平成13年度より両大学の単位互換制度が発足し、早稲田大学が提供するオープン科目を本学医学部・看護学部学生も履修できることとなりました。
    総合大学である早稲田大学の科目を履修できることで、本学学生にとって幅広い科目の選択が可能となり、看護学部学生も早稲田大学の科目を意欲的に履修しています。

    早稲田大学グローバルエデュケーションセンター開講科目履修案内(看護学部生用)

    対象: 看護学部2年・3年・4年生、編入生

    早稲田大学グローバルエデュケーションセンター開講科目を履修する学生には、開講期間中有効な「特別聴講学生証」が発行される。この期間に限り早稲田大学の図書館を利用することができる(ただし、閲覧のみ)。