看護のスペシャリスト
看護のスペシャリスト先輩たちへのインタビュー
院内の褥瘡管理者としての褥瘡対策、ストーマ造設手術を受ける患者さんの術前・術後のケア、その他皮膚や排泄に関するケアについて入院・外来問わずに関わっています。さらには院内外で勉強会なども行っています。
皮膚や排泄の問題は患者さんの生活に大きな影響を与えます。そのような患者さんに寄り添い、看護師の立場からいかにサポートできるかを意識して常に自身をアップデートすることを大切にしています。
皮膚・排泄ケア認定看護師(旧称:WOC看護認定看護師)は、ストーマケアや創傷・失禁ケアの専門性が求められる中で発展してきた歴史のある資格です。私は2010年に資格を取得しました。
入職時に消化器外科病棟に配属されましたが、そこではストーマを造設した人や、褥瘡や皮膚障害が発生した人にたくさん接する機会がありました。その中で、このような患者さんが社会に戻っていくためには看護師のケアの力が大きく影響を与えると気づきました。そこで、患者さんに高度な技術や知識を持ってケアを行える看護師になりたいと思い、研修学校に入学し、資格を取得することを決意しました。
2002年
東京女子医科大学病院入職
2010年
皮膚・排泄ケア認定看護師の資格を取得
2014年
褥瘡管理者に任命
2024年
東京女子医科大学附属足立医療センターへ配転、現在に至る
東京都の「区東北部医療圏」(荒川区・足立区・葛飾区)にある病院の中で、大学病院として位置づけられるのは当院を含めても数施設しかなく、さらにストーマ外来を設けている施設も非常に少ないです。
当院のストーマ外来は当院で手術を受けた人以外にも、他の病院で手術を受けた人も受診が可能であり、地域で暮らすストーマ保有者にとって貴重な存在となっています。
他にも、褥瘡対策は入院基本料に含まれていることからも全ての医療機関で実施すべき医療サービスです。一方で、褥瘡対策の専門的研修を受けている皮膚・排泄ケア認定看護師の数は限られているため、褥瘡対策に悩んでいる他施設に出張して勉強会を行うなど地域の医療機関との繋がりも大切にしています。
このように、大学病院としての高度専門医療と地域医療を両立する拠点となっているところが当院のおすすめポイントです。