尿路結石

Urinary stone

尿路結石Q&A

Q
どうして結石ができるのでしょうか?
A
尿路結石のほとんどはカルシウムが主成分です。そのほとんどはシュウ酸カルシウム結石で、尿の中にカルシウムとシュウ酸(ほうれん草などに多く含まれる)が増えすぎて、お互いが結合し、それが腎臓内で結晶化して結石に成長します。
はっきりした原因は不明ですが、食生活が大きく影響しているといわれ、肉類や糖質の過剰摂取、カルシウム不足、過度の飲酒などが誘因と考えられています。
また、通風や高尿酸結症の人には尿酸結石ができやすいといわれています。
Q
痛みが突然消えました。ほっといても平気ですか?
A
痛みがある場合は、結石が尿管内に詰まった状態と考えます。結石が自然に体外へ排出されれば、当然、痛みは消えます。
しかし、結石が尿管内に残っていても、時間がたてば、痛みが軽減することがあります。そのような状態(尿管に結石がつまった状態)が長期間続くと、腎臓の機能が悪くなったり、熱がでること(腎盂腎炎)があるので、結石と診断された場合は、結石が体外に排出されたことを確認することが重要です。
Q
また、繰り返すこともありますか?
A
尿路結石の発症には、食事や生活習慣が関係するといわれており、再発を繰り返すこともあります。
ただし、食事や生活習慣には関係なく、ホルモンの分泌異常により尿路結石ができやすくなることもあります。
Q
遺伝や体質はありますか?
A
副甲状腺という臓器から、過剰にホルモンが分泌されて、結石ができやすくなることがあります。
また、遺伝子の異常で特殊な結石(シスチン結石)ができる病気もあります。
Q
入院が必要ですか?
A
尿路結石、特に尿管結石の痛みは激痛ですが、小さな結石は1ヶ月以内に自然に体外に排出されることが多いので、飲水摂取を心がけ、痛みは鎮痛剤で対処します。
ただし、熱が出ている場合は急性腎盂腎炎を合併している可能性があるので、入院になることもあります。
また、結石が自然に体外に排出されない場合は、治療が必要となります。
その場合は外来で体外衝撃波という治療機械を用いて治療します。それでも結石が排出されなければ、入院して内視鏡を用いて手術を行う必要があります。