研修体験報告

研修医からのメッセージ

多くのことをグローバルに実践し探究してきた、東京女子医科大学病院の先輩医師たち。
今回いろいろなテーマで話していただきました。

Message 01 ~女子医大学会〈研修医症例報告〉~

“苦労の中で見つけた発表後の 自信と活力は、私の宝です“

 日本有数の病床数を持ち、国内のみならず世界の先進的の治療環境の中で選ばれる症例は、研修医の症例報告とはいえ貴重な症例が揃っています。また、一流の指導医の先生方から直接指導を受けることができます。学会発表の基本を学びながら綿密にスライドを作り、原稿を仕上げることは決して楽な作業ではありませんでしたが、大画面を用いて発表した緊張感は清々しいものでした。発表を行ったことは一つの自信と、その後の研修生活の活力となっています。

Message 02 ~ICLS講習会・JMECC講習会~

“緊張感を感じ高度な講習に挑戦。未来の医療を担う医師になるために“

 ICLS講習会・JMECC講習会では、心肺蘇生法について学びます。与えられたシナリオに沿って、グループで協力して急変した患者さんの命を救い出します。OSCEなどで学ぶBLSはもちろん、急変時の状況から鑑別診断を挙げ、必要な検査や治療を行うところまでシミュレーションします。緊急事態で焦る中、冷静な判断をする訓練は難しいですが、医療に従事するうえで必ず身に付けておいたほうが良いものです。また、JMECC講習会は、将来内科専門医を申請する際に受講修了証が必要となるため、研修医の内に受講できることは大変有意義です。

ICLS講習会:医療従事者のための蘇生トレーニングコース
JMECC講習会:日本内科学会 内科救急・ICLS講習会

Message 03 ~EmD研修~

“ファーストタッチから診断まで、貴重な経験が基礎力に“

 EmD研修は、毎日あらゆる主訴で来院する患者さんに対して、自分自身でファーストタッチを行い、診断することのできる貴重な研修の場でした。
 頼れる救命救急センターの先生方や様々な診療科の先生方から直接指導を受けることができ、知識や手技を身に付けることができました。
 また、かかりつけの患者さんが来院することも多く、何らかの基礎疾患を抱えていることが多いのも特徴で、主訴と基礎疾患との関連を考えることも勉強になりました。限られた時間の中で頭と体をフル稼働させ、原因は何か、今この場で何ができるのかと判断が求められるEmDでの経験は、私の中で素早く鑑別を考え、対応する力の基礎となっています。

Message 04 ~外来研修~

“フィードバック制度や終了後のカンファレンスで質の高い問診のノウハウを身に付ける“

 総合診療科では、様々な主訴で来院される患者さんの問診を行い、鑑別疾患や検査を上級医に上申することが主な研修内容です。問診は、先入観や思い込みをすることなく、色々な可能性を考えて行う必要があります。臨床の場で医療面接を行うことで、OSCEで習っただけでは不十分であることを実感し、将来希望する診療科に関係なく勉強になる貴重な経験ができます。
 また、上級医に上申することで、不足していた問診内容や鑑別疾患のフィードバックを受けることもできます。外来終了後にはカンファレンスで症例提示が行われ、自分が診た患者さん以外の症例についても、幅広く様々なことを学ぶことができます。さらに、当院は外来患者数が非常に多いため、多種多様な疾患について学べます。

Message 05 ~選択研修について~

“医師としての礎を築くことができた充実の日々を実感“

 私が当院を初期研修先として選んだ理由の一つとして、希望診療科を選択できる期間が長かったことが挙げられます。私は元々内科を志望していたのですが、将来、専門とする科を決めかねていました。そのため初期研修では内科を中心に多くの診療科を選択しました。また、大学病院でしか経験できない症例や、各々の診療科のエキスパートの先生から指導していただき、医師としての基礎を作る期間をこの病院で過ごせて良かったと実感しています。後期研修病院としても良い環境が整っており、将来の研修先を初期研修の中でじっくり考えたいと思う方にとっても良い病院だと思います。

Message 06 ~選択研修について~

“知識の必要性を意識。多くの知識を糧に リウマチ専門医を目指したい“

 「入局を考えているなら2年目はたくさんの内科で学んでおいで」。入局希望のリウマチ科を1年目に研修した際に上級医の先生に助言をいただきました。実際、研修をして様々な科の知識が必要であることを実感した私にとって、研修医2年目の選択研修期間に自由に診療科を選べることはとても有意義なことでした。消化器、内分泌、呼吸器、神経、腎と多くのリウマチ・膠原病疾患と関連する内科を選択することができました。今まで学んだ多くのことを糧に、来年からはRheumatologistを目指し、より一層医療に邁進しようと思います。

Message 07 ~外科専門コースについて~

“苦労の中で見つけた発表後の 自信と活力は、私の宝です“

 外科専門コースでは希望診療科を最初に研修でき、将来像を早い時期から考えることができます。特に外科は、知識だけでなく手技も身に付けなくてはなりません。早い段階から間近で手技を見学できるというのは貴重です。また、外科専門医が必要な科を志望する方に特にお勧めです。計画的に研修を組めば研修医の間に外科専門医取得に必要な手術件数を獲得することもできます。外科志望と決まっているなら、これほど恵まれているコースはないでしょう。

Message 08 ~小児科専門コースについて~

“3 0 講義を受講し小児医療を深く経験。 有意義な研修でした“

 私は、小児科医を目指すならば早い時期から小児医療に触れたいと考え、小児科専門コースを選択しました。研修では、急性期疾患から重度の慢性疾患まで幅広く深く経験し、小児医療の現実に直面しました。当院の小児科は、激務をこなしながらも子ども達の幸せのために懸命に職務を全うし、小児医療に尽くされる先生方がたくさんいらっしゃいます。初期研修開始後3ヶ月間で、小児医療に関して30講義を受講できたことは大変有意義であったと思います。小児科医を志す方は、小児科専門コースで研讃を積まれてはいかがでしょうか。

Message 09 ~産婦人科専門コースについて~

“他科の様々な手技も学び、深い知識は大きな優位性へ“

 産婦人科専門コースのメリットとして、出産や外科領域の手技を初期から学べること、その後の研修先を自分が産婦人科医としての視点から捕らえる癖が付くことが挙げられます。私の場合、内科必修で腎臓内科を研修し、PIHやSLEの疾患を優先的に学んで、両科の病態を結びつけて考えることができました。医師一人が全ての科を極めることは不可能です。優先的に自分のプロフェッションを決めて、その軸から他科への知識を深めていくことは、大きなアドバンテージとなるはずです。数年後、この文章を読んでいる方と一緒に働ける日を楽しみにしています!

Message 10 ~志望理由について~

“病院現場を実際に見ることが大事。 研修の魅力が形となって思い描けます“

 私が初期臨床研修に当院を選択したのは、学生時代に病院見学をした際に感じた魅力が大きな決め手です。当時から外科系に進みたいというイメージを持っていた私は、当院の腎センターの手術を見学し、当時の医局長の先生から詳細なシステムや後期研修の仕組みについて教わりました。母校ではあまり行われていない移植手術などが数多く行われていたことに魅力を感じたのが、研修病院として選択した理由です。研修先を選ぶ際には、まず自分の母校の病院の長所・短所を把握して、また、興味のある他施設へは実際に見学に行き、日常の現場を見ることが良いと思います。

Message 11 ~志望理由について~

“多くの女性医師の活躍が決め手に。 出身大学の垣根を越えて人を大事にします“

 せっかくなら出身大学以外の病院に身を置いてみたいと思い、マッチング前はたくさんの病院を見学しました。その中で女子医大は、カンファレンスや勉強会が充実している、各分野のスペシャリストの先生が揃っていて将来の可能性が広がる、という印象でした。そして、多くの女性医師が、ごく自然にかつ華やかに活躍していることに魅せられ、研修先として希望しました。同期の半数は女性で女子医大卒業生が多いですが、男性の出身大学は様々ですし、研修医間はとてもフレンドリーで皆楽しく支え合う雰囲気です。他大学出身の女子学生の方も是非躊躇わず研修しに来てください。

Message 12 ~志望理由について~

“女性医師や専門性の高い指導医など、 多様なロールモデルが選択したポイント“

 私は初期臨床研修先として母校を選びました。その理由として、学生生活でお世話になった諸先生方のもとで研修生活を送る安心感だけでなく、仕事と家庭を両立しながら働いていくうえで、ロールモデルとなる女性医師が多いことがあります。診療に関しても各診療科の専門性がとても高く、臨床から研究まできちんと指導していただけることも大きなポイントでした。新宿区という立地にあり、病床数も多く、common diseaseから合併症のある重症例まで幅広く診ることができ、様々な疾患に対応できる総合的な力も身に付けられると思い、当院での研修を希望しました。

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