各室のご案内

レジメン審査室

川上和之
レジメン審査室長 川上和之

レジメン審査室は東京女子医科大学病院の各診療科から申請されたがん化学療法レジメンを、医学的および科学的観点から評価し審査することで、レジメンの妥当性および安全性を確保し、本病院で化学療法を受けるがん患者に最善の化学療法を提供することを目的としています。

レジメン審査委員はがん化学療法を専門とする医師、薬剤師、看護師から構成されており、各委員が提出されたレジメン申請書類について、対象疾患、適応基準、用量、投与経路、投与時間(速度)、投与スケジュール(総コース数)、減量および中止基準、、想定される副作用に対する対処法などの記載内容を詳細かつ厳格に審査し、承認するかについて決定いたします。

承認には診療科から提出された治療レジメンの根拠となる論文のエビデンスレベルの判定し、さらに国内外の当該がん疾患に対する化学療法のガイドラインを踏まえた上でなされます、不適切と判定されたレジメンは却下するばかりでなく、少しでも不備な事項のある申請レジメンについても、申請した診療科に修正を求めます。修正がなされない限り、決して承認はいたしません。

希少がんに対するレジメン申請は当該がん患者が実際にいる場合に緊急でなされる場合が一般的です。そのような場合には当該患者に限定した迅速審査を行います。このように、希少がんの患者に対しても、適切なタイミングで安全に化学療法を受けることができるように対処しております。

本病院で施行されるがん化学療法は、レジメン審査室の承認を得ない限り、施行されることはありません。承認されたレジメンは電子カルテ上に登録されますが、過量投与などが決して行われないシステムが構築されております。

レジメン審査室における審査対象レジメンはエビデンスに基づく通常のレジメン申請のみではなく、倫理委員会や治験審査委員会にて承認されたレジメンも対象となります。すなわち、レジメン申請の記載事項が研究実施計画書の内容と異なっていないかをチェックし、不備があれば修正を求めております。

本レジメン審査室が設立されて以来、年間のレジメン審査数は100件以上であり、本病院で実際に実施されている年間の総レジメン数はおよそ300、年間のレジメン実施数は延べ1万件を超えております。

私たちレジメン審査室のスタッフは一致団結して、本病院でがん化学療法を受ける患者が安全かつ最善の医療を受けられるように、今後も新規レジメン申請と奮闘してまいりたいと思っています。