各室のご案内

外来化学療法室

竹下信啓
外来化学療法室長	(化学療法・緩和ケア科講師) 竹下信啓

当院では平成20年5月に外来化学療法室を開設後、社会的背景ならびに患者さんのご理解もあって化学療法件数は年々増加傾向あり、平成24年1月には第一病棟3階に移転するとともにベッド数も46床にまで増床致しました。その甲斐あって平成24年度の総外来化学療法件数は13083件(表1)と開設当時と比較しておよそ1.5倍にまで増加しました。これこそが、患者さんの外来化学療法に対する関心と理解が高まってきた証だと思います。

従来、癌に対する化学療法は多くの有害事象が発生する可能性があるため、入院して治療を受けるのが一般的でした。近年では、化学療法が広く外来で行われるようになりました。その背景には、次にあげる3つの要因によるものが大きいと考えられます。

  1. 癌に対する抗がん剤治療の有効性のみならず有害事象に対する支持療法(例えば悪心・嘔吐に対する治療など)の目覚ましい進歩
  2. 医療従事者ならびに患者の癌治療に対する意識の変化。以前は治療効果として奏功率が重要視されていましたが、近年では生存期間の延長ならびにQOL(Quality Of Life)の評価が重視されるようになってきました。つまり、日常生活を送りながら治療を受けることが、結果的にQOLを向上させることに繋がると認識されるようになってきました。
  3. 患者さんの貴重な時間を自宅で有効に過ごしながら治療が行える、仕事を継続できることにより経済的にも、精神的にも安定した生活を送ることができるなどというメリットがある。

外来化学療法室

しかし、その反面何か症状が出た時の不安や副作用に対する治療開始の遅れなど患者さんに与えるデメリットがあるのも事実である。そこで、外来化学療法を行う際には患者さんの全身状態、化学療法のレジメンや家庭環境・交通事情などをきちんと吟味した上で、同意を得てから外来化学療法を導入するようにしています。外来治療によるデメリットを少しでも抑えるべく、患者受け持ち制による個別看護、薬剤師による治 療薬とその副作用の詳細な説明と対策の相談を行っております。

また、化学療法のみでなく、疼痛管理、緩和医療などがん医療の分野において専門性の高い医師、薬剤師、看護師を配置し、患者さんやご家族にとってより満足度の高い医療を提供することができると考えております。

外来化学療法件数

外来化学療法室を使用される患者さんへ

1. ご利用対象患者さん

東京女子医科大学病院で、外来で点滴による化学療法(抗がん剤治療、一部の分子標的薬剤やホルモン剤を用いた治療)を受ける患者さんがご利用の対象になります。
さらに安全に治療を行うために、外来化学療法室の適応基準を設けてあります。
詳細は外来担当医もしくは外来化学療法室看護師までご相談ください。

2. 外来化学療法室

外来化学療法室

外来化学療法室は予約制で、ベッド6床、リクライニングチェア40床を設置し、専任の看護師5人と、認定看護師(がん化学療法、がん性疼痛)2人、薬剤師が担当します。
使用時間は月~金 午前9時~午後5時、土 午前9時~午後12時50分(第3土曜日を除く)です。

3. 治療の流れ

来院

総合外来センター1階で再診受付を行ってください。
(自動再来受付機があります)

採血

採血の指示がでている場合は総合外来センター地下1階採血室で採血をお済ませください。
結果がでるまでに約1時間かかります(特殊採血を除く)。

診察・問診

各診療科外来での診察もしくは外来化学療法室(第一病棟3階)での問診、体調確認、体温、血圧測定。
各診療科、担当医により異なりますので、外来担当医や外来化学療法室看護師までご確認ください。
初回治療の場合は、採血終了後すぐ外来化学療法室へお越しくだされば当日のスケジュールをご案内いたします。

外来化学療法室での点滴の開始

外来担当医が血液データ、診察の結果を基に、同日の化学療法施行の可否を決定します。
血液データの値が基準を満たさない場合や体調に問題がある場合などは担当医の判断により治療が中止となる場合もあります。

外来担当医が施行可能と判断しオーダーを発行すると、専任の薬剤師が、専用の安全キャビネットを用いて調剤を行います。

薬剤は調剤され次第、外来化学療法室に運ばれ、医師により点滴が挿入され治療が開始されます。
初回治療のときや、新しい薬剤を開始するときなどは、外来化学療法室で点滴をしている間に、薬剤師による薬剤の説明、副作用の対処法などの説明があります。
薬剤に関してのご質問や、疼痛に対するご相談も随時お受けします。

点滴終了後

点滴終了後看護師による体調の確認をさせていただきます。
次回の外来予約と内服薬の処方が済んでいることをご確認ください。

総合外来センター1階の会計窓口で会計を済ませてからお帰りください。

お薬の受け渡しについては、院外処方箋を発行しますので、保険証とともに保険調剤薬局に持参し(処方日を含めて4日以内)薬剤を受け取ってください。
保険調剤薬局では処方箋とともに、お薬手帳、病院でお渡ししたお薬に関する説明書、治療に関する説明書などもご提示ください。
保険薬局でも、薬に関してのご相談をお受けしています。

詳細はこちら

4. 点滴をうける患者さんへのお願い

  1. 点滴の時間は使用する薬剤の組み合わせにより異なります。種類によっては6-7時間の時間を要するものもあります。
    安全管理上、外来化学療法室は基本的に午後5時までに点滴終了するように定められていますので、時間には十分余裕をもって御来院ください。
    初回の治療の場合は、必ず担当医もしくは外来化学療法室看護師(連絡先は下記)に、来院予定時間をご確認ください。
    外来担当医の外来が午後の場合、長時間の点滴が必要な患者さんは医師の診察予約時間に合わせての来院では間に合わないことがあります。
  2. お薬や治療に関するお問い合わせ、治療後の副作用に関しての相談、治療予定日の変更の相談などは、なるべく日中(9:00~17:00)の時間帯に各診療科ケアルームまでご連絡ください。
    専任の看護師が応対し、必要に応じて外来担当医へ連絡をいたします。
    尚、緊急の場合などやむを得ず夜間帯の連絡になる場合は、各診療科の当直医が対応いたしますので、東京女子医大病院代表(03-3353-8111)にご連絡いただき状況をご説明ください。
    外来担当医への直接のお電話でのお問い合わせは、診療、手術などで応対できないことがあり、また他の患者さんへの診療の妨げになる場合もありますので、担当医から指示があった場合を除き、お控え下さいますようお願いいたします。

外来化学療法室実務委員

所属 委員
化学療法・緩和ケア科 竹下講師(室長)
看護部 森看護師(副室長)
産婦人科 橋本准教授
血液内科 吉永講師
消化器・一般外科 小寺講師
内分泌外科 坂本准講師
志鎌助教
放射線腫瘍科 橋本講師
呼吸器内科 有村助教
泌尿器科 金光助教
脳神経外科 新田助教
消化器内科 田原助教
薬剤部 高橋薬剤師主任
看護部
がん化学療法看護認定看護師
中別府看護師主任

(平成29年1月現在)

外来化学療法室(第一病棟3階)

電話 03-3353-8111(病院代表)、
03-3353-8112(自動音声案内)→内線20311、20312