お知らせ

2023年03月16日 防災・保安課の福島課長が消防総監賞を受賞!

 このたび、防災・保安課の福島眞次課長が消防総監賞を受賞し、3月13日(月)弥生記念講堂A会議室にて牛込消防署より感謝状が授与されました。

 「あなたは消防に対する深い理解から多年にわたり、消防行政の円滑な推進に協力され都民生活の安全と東京消防の発展に寄与されました」。凛とした近藤景子課長(牛込消防署予防課)の声で読み上げられた感謝状が防災・保安課の福島課長に手渡されました。見守るのは同課の柿沼 均課長ら常日頃苦楽を共に防災・保安業務に勤しむメンバーです。
   
 今年は、東京消防庁が開庁して75周年という節目の年。同庁が管轄する各消防署では消防行政の現場として緊張感が絶えないと聞いています。消防は、消防組織法に定められているように、火災その他の災害から国民の生命、身体および財産を守り、住民生活の安全を確保することを目的としています。また、その責任は、住民に身近な自治体である市区町村とされており、市区町村においては消防行政が重要な位置を占めています。
 
 したがって新宿区を中心に本学のような大規模医療施設と協力しながら防災に注力する牛込消防署にとっても防災活動に熱心な本学を良きパートナーとして位置付けているようです。
 
 感謝状を受け取った福島課長は、「このように本学の防災活動を高く評価していただいたことは、防災・保安課はもとより、本学学生・職員全員が日々の身の回りの点検や定期的な防災訓練に進んで取り組む姿勢があってこそだ。」と語りました。


左から 牛込消防署村信篤史予防課消防司令、近藤景子予防課長、
福島
眞次課長、柿沼 均課長、石井雅久課員、山口義明課員

 

2023年03月10日 足立の岩﨑救急救命士をトルコ救護隊として派遣

 
 附属足立医療センター救命救急センターの岩 恵救急救命士がJICA国際緊急援助隊医療チーム 一次隊として214日からトルコ共和国へ派遣されました。このたび無事14日間の活動期間を終え、重責を果たして帰国いたしました。

救急救命士は、8年前に国際緊急援助隊医療チーム隊員となり、派遣に備えた訓練を重ねてきました。2月中旬に派遣要請があり、本人の希望もあっての実現となりました。

出発前には「今回女子医大の一員として、日本国政府のオフィシャルミッションに参加できることが本当にうれしく、被災された方の力に少しでもなれるように頑張りたい。日本の代表としてこれまで重ねてきた訓練の成果を発揮したい。」と語っていた救急救命士。
今後のますますの活躍が期待されます。

以下、岩﨑救急救命士からの報告です。
 
 
トルコ共和国への国際緊急援助隊派遣にかかる活動報告
 
附属足立医療センター
救急医療科 岩崎 恵

 2月6日にトルコ南部で発生した地震被害に対し、外務省は国際緊急援助隊・医療チーム(以下、JDR)の派遣を決定しました。私は一次隊として2月14日羽田空港を出発し翌15日午後より活動を開始しました。JDRはWHO現地調整本部よりガジアンテップ県オーゼリ市で被災して病院避難を余儀なくされたオーゼリ国立病院の機能を補完する活動を指示され、手術・病棟機能を持つfield hospitalを展開し1日約100人の外来診療を行いました。

 
受付風景(右が岩﨑)

 近年、緊急医療チーム(EMT:Emergency Medical Team)に対するWHOの国際認証制度が開始され、JDRは、24時間手術に対応可能なType 2として、世界で3番目に認証を受けています。今回は、認証取得後の初めてのミッションとなりました。
 チームの一員として私は、トリアージ、受付、バイタル測定、問診などの外来業務を担いました。外傷CPA(心肺機能停止)や重症体幹部外傷が運び込まれる緊迫した場面や、切迫早産に対しチーム一丸となりサポートする場面もありました。文化の違い、CPR(心肺蘇生法)の違い、処方薬の違いなどチーム内で議論する場面は何度もありましたが、現地に寄り添った医療を提供するための前向きなもので、非常に良いチームワークで約2週間の活動を終えることができました。
 なお、一次隊活動期間中の疾病構造としては呼吸器感染症が約40%、外傷が約48%で、災害関連性は30%前後で推移していました。
 




 
 
JDR診療サイトのドローン空撮
(地元メディアvoaturkceサイトより引用)

 朝晩は、氷点下まで冷え込むテントで野営という過酷な環境でしたが、行く先々で示されるトルコの皆さまの温かさに、精神的には非常に充足した気持ちで活動を行うことができました。2週間の活動を終え、2月27日に帰国しましたことをご報告させていただきます。
 
 チームの活動は現在も続いており、3月8日現在、三次隊に引き継がれております。
 今般、日本の代表として被災地で活動した経験を糧に、今後も救急・災害医療に尽力していく所存です。


整形外科の手術風景