大学院・研究施設

ウーマンズヘルス

概要

従来、医療や政策におけるデータには、男性の情報に基づいたものが多い状況にありました。女性の生涯における健康増進のためにも、性差や個体差を考慮したエビデンスに基づいたヘルスケアの発展が求められています。
当分野では、女性のライフステージの各段階における健康問題を探究し、その課題解決に向けた多様なアプローチで研究します。例えば、女性特有のホルモン変化に応じた月経困難症などの軽減に向けた研究や、若年妊娠・出産に関する健康問題、更年期の女性の心身における健康問題などを探究し、ケアの構築に努めます。
さらに、周産期の女性と胎児・新生児のwell-beingおよび成長・発達を診断するために必要なEvidence-based Practiceを探求することも、喫緊の課題です。また、助産師の新人、中堅、熟練という各段階におけるキャリア形成の探求や、助産師の職業継続意欲やアイデンティティ形成などへ多面的なアプローチで研究をしています。
ウーマンズヘルスに関心がある方、または、専門性の高い助産師のキャリアを探求されたいという志の高い方を歓迎しております。

研究可能テーマ

女性のライフステージの各段階における健康問題に関する幅広いテーマで研究できますし、特に、若年妊娠をはじめとした思春期の女性の健康問題の探究が可能です。
また、助産師のキャリア形成など周産期に関わる多様な側面の研究テーマに取り組むことが可能です。

スタッフ紹介

・教授  小川 久貴子

博士論文テーマ

・月経周期における嗅覚感受性の変化
・低用量経口避妊薬服用女性における薬物代謝活性変動
 -薬物代謝酵素活性変動を踏まえた助産師によるテーラーメイドケア-