ピックアップ

2015年03月08日看護学部の1年生がお茶摘みを体験!
大東キャンパス
看護学部の1年生が“お茶摘み”を体験



<敷地内に茶畑があるキャンパス>
 好天に恵まれた4月25日の昼過ぎ。静岡県掛川市にある東京女子医科大学看護学部大東キャンパスの一角に歓声が沸き上がった。ここに通う学生約90人が、キャンパスの敷地内にある茶畑「大学茶園」に集合し、いっせいに“お茶摘み”を始めたのである。
「初めての体験だけど、とても楽しい」
「都会では絶対に経験できないので、すごく新鮮。いい思い出になりそう」
「とにかくおもしろい。無心になれます」
「いつも飲んでいるお茶は、こうして手で茶葉を摘んでからつくられるんですね。感激しました」
 学生たちはそういいながら、実に楽しそうに茶の新芽を摘んでいく。中には、「女子医大ブランドのお茶をつくって売り出したいね」などという声も聞かれた。
 大東キャンパスは、1998(平成10)年の看護学部開設とともにオープンした。当初、関東周辺でキャンパスの候補地を探していたが、時を同じくして、女子医大の創立者・吉岡彌生の偉業を顕彰する記念館を、彌生の故郷である小笠郡大東町(現掛川市)に建設する計画が進んでいた。その関係で、山と茶畑だった記念館建設予定の隣接地にキャンパスをつくることになったのである。キャンパス内に茶畑があるのはその名残で、オープン以来これを生かして“お茶摘み”をするのが年中行事となった。
 学生たちが摘み取った新芽は、地元のJA土方製茶工場に持ち込まれ、加工される。学生たちは新茶をプレゼントされ、ゴールデンウイークに帰省する際のおみやげとして持ち帰るのが恒例となっている。

  
広大な敷地に立地している大東キャンパス                    お茶摘みを楽しむ学生たち


<部活で野菜づくりにもチャレンジ>
 キャンパスがオープンした当時、この地は小笠郡大東町だった。大東キャンパスの名称はそれに由来している。2005(平成17)年、掛川市と合併したが、「大東」の名は今でも地域の人たちに親しまれている。
 大東キャンパスの敷地は1万坪強。サッカーコート4つ分以上の広さである。自然に囲まれた広大な地に、本館をはじめ実習棟、研究棟、図書館などがゆったりと立地している。看護学部に入学した1年生は、1年間ここを学舎として過ごす。豊かな自然環境の中で、広い視野に立って看護を考え、その基礎を学ぶ。また、掛川市は地域住民の健康増進を推進しており、学生たちも医療活動に参加しながら体験的に医療を学んでいく。
 冒頭のお茶摘みのほか、地元の農園でのイチゴ狩り(5月)、メロン狩り(7月)も大東キャンパスの恒例行事。イチゴもメロンも大東地区の特産品である。さらに特徴的なのが、部活動に野菜部があることだ。地元の農家の協力を得ながら、さまざまな野菜づくりにチャレンジし、部員や他の学生と分け合い、キャンパス祭に出品したりしている。大東キャンパスの学生たちは、掛川の風土や人情とふれあいながら、のびのびと学び、生活しているのである。

     
大教室での講義風景               野外で歓談しながらランチタイム       大東キャンパスならではの野菜部のメンバー



「広報誌 sincere2号より」