診療科からのメッセージ

呼吸器外科

呼吸器外科は肺、縦隔、胸膜、横隔膜、胸壁の疾患を主にあつかっています。
近年、肺癌症例が増加したこともあり、密かに「注目」を浴びている数少ない外科であります。手術の9割以上を低侵襲な胸腔鏡下にて行っており、患者さんに侵襲の少ない手術を提供しています。豊富な胸腔鏡下手術の経験をもとに、2012年より早期肺癌と縦隔腫瘍に対してロボット支援装置(Da Vinci Surgical system®)を用いた手術を国内でもいち早く導入し、経験を蓄積して参りました。2018年4月より肺悪性腫瘍、縦隔腫瘍に対するロボット支援下手術を保険診療で開始しております。

当科は、1.臨床、2.教育、3.研究を三本柱にしています。 具体的には、

  1. 臨床に関しては、グループ診療(班体制)で対応しています。研修の際は、呼吸器外科にこだわらず外科手技一般を修得していただき、呼吸器外科のエキスパートを育成することに重点を置いています。画像の読影、諸検査、気管支鏡検査などにより診断し、胸腔穿刺、胸腔ドレナージなどの処置、手術を行っています。ここでも、寺子屋式に個人のキャラクターに合った指導をグループで行い、個人の修得速度に合わせ、適切に技術を修得していただいています。
  2. 教育に関しては、医療全般の知識の修得→外科一般の知識の修得→呼吸器外科の修得という三段階方式で、知識の修練に加え、独自開発作製したシステムでCT画像をもとに「3D手術シミュレーション」を行い、研修の時点から擬似術者として経験を積めるというアドバンテージがあります。
  3. 研究に関しては、研修の際は不必要と思われるかもしれません。当科では、臨床に直結した研究を積極的に導入/応援しています。例えば、「3D手術シミュレーション」の開発など、一見外科?と思われる研究や隣接する先端生命医科学研究所での再生医療などの研究、肺癌、気胸、重症筋無力症といった臨床研究を行っています。

勤務体系はグループ診療でありますので、オン/オフとメリハリをつけた勤務であります。ぜひ、研修は「呼吸器外科」で!お待ちしています。

  • 呼吸器外科(第一外科学)01
  • 呼吸器外科(第一外科学)02

このページの先頭へ戻る