病院において患者さんの安全を確保することは、質の良い医療を提供する上での基本事項です。
様々な病気を抱えた患者さんが安心して受診していただけるよう、東京女子医科大学病院ではさまざまな医療対策‧活動を職員一同取り組んでおります。
取り組みに関して、下記ページに掲載しております。
安心・安全な医療
医療安全推進部では、安全性が確保された質の高い医療を提供するために日常診療で発生したインシデント・アクシデントの情報を基に、事故防止活動に取り組んでおります。また、組織を横断した改善が行えるよう各部門で選任されたセーフティマネジャーと連携し、情報の共有と改善策の立案・実行・評価活動およびそのサポート活動を行っております。
感染対策について
病院は病気を治療する施設のため、重症の患者さんや手術等で免疫力が低下し感染のリスクが高まった患者さんが多くおられます。当院の総合感染症・感染制御部は、患者さんやそのご家族、院内で働くすべての職員を感染から守り、安心・安全な医療を提供するために手指衛生の推進をはじめ衛生的な院内環境の提供など様々な職種と連携し日々活動しています。
褥瘡を予防するための取り組み
褥瘡(じょくそう)は「床ずれ」とも呼はれ、体の一部か圧迫されて血の流れか悪くなり、その部分の皮膚や組織か傷んでしまう状態のことです。寝たきりの方や⻑時間同し姿勢でいることか多い人に起こります。褥瘡を予防するためには、最適なマットを選び、姿勢を整えること、肌を清潔に保つこと、必要な栄養を摂取することか大切です。 私たちは、多職種チームで連携し、褥瘡予防ケアか実践できるようにスタッフ指導やサポートを行っています。
入院中の栄養管理について
栄養は病気の治療や回復、体力を保つうえで重要な役割を担っています。当院では患者さん一人ひとりの状態に合わせた食事の提供と栄養サポートを行っています。入院中の食事は、医師の指示に基づき、管理栄養士が栄養バランスや安全性に配慮して作成しています。噛みにくさや飲み込みに不安がある方、消化に配慮が必要な方には個別対応が可能ですので、安心してご相談ください。また多職種による栄養サポートチームが連携し、最適な栄養治療を行います。安心して治療に専念できるよう栄養面からサポートしています。
適切な意思決定のサポート
当院では、意思決定の分岐点において、患者さん一人ひとりが適切な医学的情報を得た上で、自己の人生観や価値観、事情に照らして医療・ケアを意思決定できるように支援します。そのために、患者さんとご家族等、医療・ケアチームの間で十分な説明と話し合いを繰り返し、ご本人の意思と権利が尊重された最善の医療・ケアについての合意形成を目指します。そして、人生の最終段階においては、最期まで患者さんがその人らしい生活を送れるようにできる限りの支援を尽くします。 ※「人生の最終段階」の定義
- がんの末期のように、予後が数日から長くとも2~3か月と予測ができる場合
- 慢性疾患の急性増悪を繰り返し予後不良に陥る場合
- 脳血管疾患の後遺症や老衰など数か月から数年にかけ死を迎える場合
身体拘束の最小化に向けて
当院では、患者さんの尊厳と主体性を尊重します。拘束を安易に正当化することなく、職員一人ひとりが拘束による身体的・精神的弊害を理解し、身体拘束最小化に向けた意識を持って、緊急やむを得ない場合を除き、身体拘束をしない医療・看護の提供に努めています。また身体拘束最小化に向けては、定期的に身体拘束最小化チームが介入し、病棟スタッフと連携しながら支援を行っています。
個人情報保護
当院では、患者さんの大切な情報をしっかり守り、安心して診療を受けていただけるよう努めています。患者さんの同意がないまま第三者にお伝えすることはありません。いただいた情報は、診療や検査、他の医療機関との連携、保険請求などに必要な場合に限って使わせていただきます。



