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2018年03月16日  東京女子医科大学病院 ロボット手術件数全国第1位(2017年)
東京女子医科大学病院 ロボット手術件数全国第1位(2017年)

 株式会社ダイヤモンド社が2018年3月17日に発行した、雑誌『週刊ダイヤモンド』特集「がん医療の表と裏」に掲載された、「ロボット支援手術の2017年症例数ランキング」において、東京女子医科大学病院が、総合手術件数および腎がん手術件数でともに全国1位となりました。
 ダイヤモンド社の調査によりますと、2017年の東京女子医科大学病院での腎がん手術件数は221件であり、2位 72件(横浜市立大学病院)、3位 63件(神戸大学病院)、4位 61件(九州大学病院)と、2位以下の各施設を大きく引き離しての1位となりました。また、総合手術件数では、東京女子医科大学病院が323件で1位となり、2位は順天堂大学順天堂医院の305件となっています。
 
ロボットによる手術の推進で良好な成績を実現(女子医大広報誌 Sincere4号(2015年7月発行)より)
 心地よいポップスのBGMが小さく流れる中、ときおり「カシャ、カシャ」という軽快な音が鳴り響く。ここは中央病棟2階のダビンチが設置されている手術室。青森からやってきた前立腺がん患者さんの手術が行われているところだ。「カシャ、カシャ」という音は、ロボットアームを操作するコンソールの足元のペダルを操作したときに発せられるものである。患者さんの腹部に開けられた穴には3Dカメラと手術用鉗子が挿入され、コンソールに座った田邉教授が3D画像を見ながらロボットアームを遠隔操作する。田邉教授はダビンチ手術の先駆者でもある。
 
操作ボックス(コンソール)でロボットアームを遠隔操作

 モニターに映し出された鮮明な画像を目にすると、患部が正確に切除されていくのが見てとれる。まるでオペレーターが患者さんの体の中に入り込んで手術を行っているような錯覚を覚える。通常、ダビンチによる前立腺がん手術は1.5~2時間で終わるが、この日の患者さんはリンパ節の切除も行ったため、手術時間は3時間を要した。
 女子医大病院にダビンチが導入されたのは2011(平成23)年。その年の8月に前立腺全摘術の一例目が行われ、これまでのダビンチによる手術件数は約250件を数える。田邉教授とともにダビンチ手術の指導的立場にある飯塚淳平講師(2015年7月当時助教)は、「今では前立腺がん手術のほぼすべてをダビンチによって行っています。おおむね週2回のペースで行い、年間の手術件数は80件程度となっています」という。
 
モニターを見ながら手術の進行状況を確認

 ダビンチは腹腔鏡を発展させたものといえるが、腹腔鏡による手術は全般的に出血が少なく、術後の回復が早いというメリットがある。出血量は開腹手術の1~2割にすぎないという。
 加えてダビンチは、「ロボットアームの手術用鉗子先端部を細かく動かすことができるうえ、手ぶれを自動的に補正する機能もあるため、より精緻な手術操作が可能です」と飯塚講師(2015年7月当時助教)は指摘。さらに、「これまでの症例はいずれも術後の経過が良好で、手術の成績は従来の方法に比べてダビンチのほうが良いという結果が出ています」とのことだ。