研修体験報告

研修センターだより:研修医だより

指導医として感じること

呼吸器内科
切士紗織(第1期修了生)

平成23年6月

平成16年4月、初期臨床研修医として、当院に入職しました。卒後臨床研修が必修化された年ということもあり、指導医の先生方だけでなく、私たち研修医もためらうことばかりでした。呼吸器内科を志望していた私は、外科や精神科、小児科、産婦人科で働くということは想像もしていませんでしたし、ご指導いただく先生方にとってもその科を志望しない研修医を指導するということはおそらく負担であったでしょう。診療科によって研修医の指導に差があり、病院実習の学生のように扱われることもあったと聞きました。そのなかでも多くの指導医の先生に厳しくも温かくご指導いただき、2年間の研修を終え、呼吸器内科に入局しました。初期研修医とともに働くなかで、夜中まで一緒に悩む日もあれば厳しい一言を言わなければならない日もあり、後輩たちとどのように向き合っていけば良いのかと思い悩むこともありました。

昨年末の指導医講習会に参加させていただき、研修医との接し方、叱らずに教育する術などを教えていただきました。これらはまさに『目からウロコ』で、いかに研修医が守られ大切に育てられているのかを知りました。新臨床研修医制度を経験している者としての意見を求められましたが、現在の研修システムと自分が育った環境とに違和感を覚えたのを記憶しています。研修システムは熟慮され、その都度変化し成長しているのだと実感しました。また、出会う指導医によってその研修医の持つ能力の引き出され方は異なり、以後の医師としての人生が大きく変わるかもしれないということを伺い、改めて指導医の責任の重さを認識しました。これからは臨床だけではなく、教育と「共育」に、微力ながら貢献していきたいと思います。

初期研修の2年間が充実したものになるかどうかは、なによりも本人の意識で大きく変わると思いますので、研修医の先生方はこの2年間をぜひ大切に過ごしてください。

糖尿病・代謝内科
入村 泉(第1期修了生)

平成23年6月

平成22年12月指導医講習会に参加しました。内容は、研修プログラムの作成と同時に教育学の概要を理解し、かつ、当院の初期臨床研修システムへの理解や問題点の検討、指導医としてどうあるべきかについてでした。特に、研修医の指導については、他の先生方と意見を交わす機会が今までになく、討議・発表を通じて各科の取り組みやそれぞれの先生方の研修医への思い、接遇、指導法など多くの意見を聞くことができ、実りあるものとなりました。

スーパーローテーション研修が開始された当初の研修医時代を振り返ってみると、多くの指導医の先生方から技術・知識のみならず、医療に対する姿勢を学ぶことができ、とても充実していました。指導医の先生方が、研修医の個性を尊重しながら自主性を引き出し、そのうえで知識や技術を身につけるための明確なアドバイスをしてくださったからだと思います。

講習会で昭和大学中島宏昭先生のお話に大変感銘を受けました。研修医は出会った指導医により潜在能力が引き出されること、そして指導医もまた研修医とともに変わっていくこと、このことはまさしく私の経験したことに合致していました。今後、指導医として、研修医の指導にあたる機会が増えると思いますが、この言葉を実践できるよう、そして一人でも多くの研修医が充実した研修を行えるように微力ながら頑張っていきたいと思います。

東京女子医大は研修医の教育にとても熱心で、素晴らしい指導医の先生方がたくさんいる大学です。ただ、よりよい研修ができるかどうかは、研修医の先生方のモチベーションにより大きく変わってくると思います。一緒に頑張っていきましょう。

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