ご見学・ご利用された方の声

平成21年度 研修旅行A 報告書

尾道北高校2年  Aさん


1 研修テーマ  医療について

2 課題別研修Aに臨んで読んだ書籍
色平哲郎+山岡淳一郎『命に値段がつく日』中公新書ラクレ

3 研修先 東京女子医科大学

4 事前学習で学んだこと・解決したい疑問

  • 医療制度や医者不足の影響について調べた。
  • 病理学がどのように私たちの生活で役に立っているか。

5 課題別研修Aにおける研修内容・学んだこと・新たな発見
まずビデオを見させていただいた。ビデオを見て、「テュートリアル」という、生徒たちが出された課題について話し合い、自分の意見を言ったり、他の人の意見を聞いたりして解決法を見つけ出す授業を行っていらっしゃることが分かった。また、ロールプレイは、実際に患者さんを診察するときの練習ができる大切なものであり、大いに役に立つことがわかった。

小林先生のお話をお聞きして、昔の試験はペーパーテストだけでなく、実技試験もあったということに大変驚いた。また、アメリカでは大学を4年通った後に医学部に入り、日本よりも早いときから患者さんを診察するということや、理系と文系は関係なく、その違いによっての差別はないということを初めて知り、日本と全然違うことに興味を持った。

小林先生が「苦しんでいる人の気持ちになれて、人間の心を持っている人が医者にむいている」とおっしゃったことがとても印象深く、私も将来はこのような医者になりたいと思った。小林先生が質問に答えて下さったときに、例え虫歯でも、放っておくと血によって全身に運ばれて死んでしまう場合があるということをお聞きして大変驚いた。
また、患者と医者はお互いに最低限の敬意や感謝をあらわすべきだという小林先生のお考えに私は共感した。そして、東京女医学校を創立なさった吉岡彌生様が婦人の社会的地位の向上のために活動をされたり、自ら医者を教育なさったことを説明していただいて、彌生様は社会にとても貢献なさった、素晴らしい人だと思った。

標本室では、様々な臓器の癌の標本や、様々な場合の特殊な心臓の模型を見させていただいた。なかでも、私は膵臓癌について知りたかったので、膵臓癌のことを質問させていただいたところ、快く詳しく説明して下さったため、膵臓癌についての知識が広がり、とてもいいことが学べた。それ以外にも、肝臓癌、心臓癌、乳癌などの説明もしていただいて、医療についての知識が増えた。その後、人の生の臓器を見せていただいた。初めてだったので、とても興味深かった。

からだ情報館では、医療についてのことが本やパソコンやパンフレット等で学ぶことができ、そこにいらっしゃる看護師の方に相談もすることができるということは、とても便利で、患者さんのためにもその家族のためにも役に立つ素晴らしいことだと思った。

今回の研修で、病理学が私たちの生活の中でどのように役に立っているかということをはじめ、様々なことを教えていただいた。そして、もっと医療や医療関係の仕事について詳しく知りたいと思った。今回のこの有意義であった経験を生かして、これからも将来についていろいろと考えていきたい。

6 これから追求していきたい課題
研修旅行前に十分に調べることができなかったため、医療関係の仕事について調べ、どのような職業があり、どんなことをするのかを知りたい。また、医療の問題点についての知識をさらに深めていきたい。

7 問題解決のために選んだ書籍
岡部正『病院に行っても病気が治らない日』講談社

 

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