ご見学・ご利用された方の声

平成18年度 研修旅行研修A 報告書

尾道北高校2年 Bさん


1 研修先 東京女子医科大学

2 課題別研修Aにおける研修内容

  • 大学の研究室での研究の様子や細胞を蝋で固めたものを薄くスライスする過程を見学し、実際に作業を体験させていただいた。
  • 「患者第一の医療」の精神に基づく病院作りや、医師の持つ情報を患者さんに説明する発信方法や、病院で行なわれているさまざまの取り組みなどについて説明をしていただいた。
  • 資料室の見学では、創立者吉岡彌生さんの大学の設立の目的や、これまでの歩みを説明していただいた。
  • 大学の講義で実際に使う標本や授業の教室の見学をした。
  • 授業で使うマウスの飼育室や細菌のウイルスの培養室などの見学をした。
  • たった今手術で摘出された食道とポリープのようなものを病理解剖されているところや手術中に使った糸を取り除かれているところを眼前で見学した。
  • 標本の中身を取り出し状態をチェックされているところを見学した。

3 今回の「事前学習」及び当日の研修をとおして、得たこと・学んだこと・新たな発見
現代の医療は、「医師中心の医療」から「チーム医療」、「患者中心医療」へと変わってきているということが、病院内の見学、先生方の丁寧な説明から本当に理解することができました。また、従来のように病気に対しての知識を医師だけが持つのではなく、患者も病気の情報が得られるような施設が作られていました。
東京女子医大では教授の指導のもとに、患者に対する医師の接し方を生徒自ら考えていく活動が進められており、このようなロールプレイは、日本でも初めてのものだとお聞きしました。医師は実際に患者の方と接していく職業であり、このようなことも学んでいかなければいけないと思いました。

4 感想
最先端技術を備え、「患者中心医療」を深く考えた大学、大学病院に初めて訪問し、その中でも「患者情報センター」という所の見学が一番印象に残りました。そこでは患者に対して病気や手術の情報を提供していましたが、患者が自分の受ける手術のビデオを見ることができるようになっていました。そのことを聞いたとき、自分の受ける手術のビデオは怖くて見られないのではと思いましたが、自分が患者だったらより正確な情報がほしいので、それこそが究極の「患者中心医療」であると思いました。
今回の研修では、現在わが国で必要とされ、目指している医療がどのようなものであるかをたくさん学び、貴重な体験をさせていただき、改めて医師という職業に就きたいと志を新たにしました。

 

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