| 主任教授からのメッセージ |
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高桑 雄一 Yuichi Takakuwa
「分子から生命現象を理解する」のが生化学です。我々の体の中では、蛋白質、糖質、脂質など様々な分子が織り成すドラマが繰り広げられています。本生化学分野では、生体膜に焦点を絞り、その構造と機能の相関、調節、さらに膜異常に基ずく病態の解明を目指しています。特に「細胞膜を内側から眺める」ことで新しい視点から生体膜の謎に迫ります。目的達成のために、伝統的な生化学的手法を基盤に、細胞生物学的、生物物理学的、分子生物学的な様々かつ最新の手法を駆使します。知識を鵜呑みにするのではなく、「なぜだろう?」と分子レベルに興味を抱く方々が大学院生(あるいは研究生)として入学されることを期待しています。
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| スタッフ |
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高桑 雄一 教授
萬野 純恵 講師
布村 渉 准講師
越野 一郎 助教
菅井 恵津子 助教(特任)
伊藤 実紀子 臨床検査技師
岩上 智彦 研究補助員 |
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| 研究活動 |
1)生体膜(細胞膜、小胞体膜など)の担う生理的機能として、細胞形態・変形能・膜安定性(赤血球)、膜融合を伴う分泌・吸収(肥満細胞)、細胞接着(表皮角化細胞)、イオン輸送、細胞膜の老化、種々の薬物の効果をとりあげている。
- 2)膜異常の観点からは、溶血性貧血の病態解析や赤血球へのマラリア感染過程の解析を手掛けている。
- 3)生体膜の構造面では、膜骨格蛋白質を中心に膜貫通蛋白質との分子間相互作用の反応速度論的解析や結合部位の同定、脂質二重層における脂質非対称分布やマイクロドメイン、膜構築の自己組織化過程などを解析している。
- 4)これら膜機能と構造の相関を明らかにし、さらに翻訳後修飾(リン酸化、糖化、加水分解)や種々の調節因子(Ca2+/カルモジュリンなど)による調節機構を解明している。
- 5)手法としては、生化学的手法(蛋白質の精製、同定、結晶化、一二三次構造の解析、resonant mirror
detection法や熱力学的手法による分子間相互作用の解析など)、生物物理学的手法(一粒子追跡法、Fluorescence
correlation spectroscopyによる「揺らぎ」)、細胞生物学的手法(抗体染色)を用いている。
- 6)研究成果は論文、学会で発表しているほか、「赤血球基礎研究会」を主催している。高桑は1995年以来Gordon
Research Conferenceに連続して招かれ、2003年からはNIHの研究費支援を受けている。
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| 研究可能テーマ |
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1.
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膜骨格蛋白質の構造と分子間相互作用についての研究 |
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2.
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膜貫通蛋白質の構造と機能についての研究 |
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3.
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赤血球膜機能(変形能、膜安定性)の調節についての研究 |
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4.
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肥満細胞の分泌(膜融合)の調節についての研究 |
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5.
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細胞接着の調節についての研究 |
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6.
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翻訳後修飾(リン酸化、糖化、加水分解)による膜蛋白質機能の調節についての研究 |
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7.
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調節因子(Ca2+/カルモジュリン)による膜骨格蛋白質の分子間相互作用と機能の調節についての研究 |
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8.
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膜における脂質非対称分布やマイクロドメイン(Raft)の維持機構と役割についての研究 |
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9.
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薬物(麻酔薬、精神安定剤など)の膜機能に対する影響についての研究 |
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10.
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単一分子の"ゆらぎ"による細胞内分子動態についての研究 |
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11.
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一粒子追跡法による膜貫通蛋白質の動態についての研究 |
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12.
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膜骨格の自己組織化の機序についての研究 |
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13.
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膜異常に基づく溶血性貧血の病態に関する研究 |
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14.
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赤血球へのマラリア感染機構に関する研究 |
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15.
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赤血球の老化機構についての研究 |
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16.
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流動式培養システムを用いた刺激分泌連関についての研究 |
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*テーマの内容・受け入れ人数については
PDFファイルをご覧ください→ |
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| 大学院在校生の現況 |
臨床系大学院生で現在、研究指導を行っているのは1名である。
Mark Ofosuhene(生化学分野、Gahna)
「脂質raftにおけるsphingomyelineの役割」
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| 大学院修了生のテーマ |
臨床系大学院生は週5日で2年以上在籍し、博士(医学)を取得した。
長尾 薫(麻酔科学分野)
「プロテアーゼによる赤血球膜安定性の低下機構」
水口かおる(麻酔科学分野)
「筋弛緩剤の赤血球変形能に及ぼす効果」
神田尚子(皮膚科学分野)
「ヒト表皮角化細胞内のアクチン線維の分布動態とスペクトリン様蛋白質(フォドリン)の関連」
時光玲子(皮膚科学分野)
「ヒトケラチノサイトにおけるprotein 4.1の膜結合性の同定と結合調節」
垣内千恵(皮膚科学分野)
「水泡性類天疱瘡の表皮細胞における フォドリンの分布についての免疫組織化学的検討」
榎本あおい(精神医学分野)
「クロールプロマジンによる赤血球膜安定性の維持」
服部美奈子(産婦人科学分野)
「Hela細胞における細胞接着の制御と癌転移機構」
Nii Ayite Aryee(生化学分野、Gahna)
「Modulations occur in Erythrocyte Membrane Surface Properties following Malaria Parasite Invasion」
Johnson Nyarko Boampong(生化学分野、Gahna)
「Erythrocyte Shape Change Prevents Plasmodium falciparum Invasion」
鎌田ことえ(麻酔科学分野)
「麻酔薬の生体膜脂質構築に及ぼす影響」
学外大学院生研究指導
金田ふみか(杏林大学)
「透析患者の抗酸化活性低下の指標」
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