2.高窒素血症(老廃物の増加) ~食欲はありますか?~

糸球体の濾過機能が低下するために、血液中の尿素窒素(BUN)、クレアチニン(Cr)、尿酸などが上昇します。

蛋白質の摂り過ぎやエネルギー摂取不足になると、BUNがクレアチニンに比べて高くなり(BUN/Cr比の上昇)、さらに腎臓の糸球体に負担をかけてしまいます(糸球体過剰濾過)。 高度になると、さまざまな尿毒症の症状が出現しますが、通常、透析を必要とするようなCKDステージ5(末期腎不全)まで無症状です。

最も多く認められるのが、食欲不振や悪心などの消化器症状で、その出現はしばしば透析開始のサインになります。

尿毒症の症状

消化器症状:
尿毒症性口臭(アンモニア臭)、食欲不振、悪心・嘔吐、下痢、消化管出血、口内炎

中枢神経症状:
頭痛、意識障害、精神症状(幻覚)、振戦、痙攣→尿毒症性昏睡

末梢神経症状:
左右対称の知覚障害、restless leg、burning feet 症候群

血液異常による症状:
貧血(動悸・息切れ、倦怠感、易疲労感)、出血傾向

その他:
皮膚・粘膜への色素沈着、かゆみ、尿素結晶析出(uremic frost)、網膜症、網膜剥離、結膜への異所性石灰化(赤目症候群;red eye)、免疫不全による重症感染症・日和見感染症など