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Question
移植した腎臓はどのくらいもちますか?

Answer
5年生着率は約80%です。つまりわれわれの施設で腎移植した100人のうち80人の腎臓が5年以上働いていることになります。さらに、最近5年間に移植を受けた方に限れば、5年生着率は94%とはるかによい値になっています。

生着率:
腎移植の成績は一般的に生着率で表します。生着率とは、移植してからある一定期間機能している移植腎の割合を示します。例えば5年生着率が90%というのは、移植後5年以上移植腎が機能している人の割合が90%であることを表しています。100人移植した場合、90人の方が5年以上移植腎が働いていることを意味します。
生着率は腎移植された方を総合して表すこともできますが、生体腎移植、献腎移植、血液型不適合移植など移植の条件別に表すこともできます。その場合、生体腎移植で血液型がドナーと同じでHLA(白血球の血液型)が一致する場合、最も生着率がいいことがわかっています。しかし現在、免疫抑制剤の改良と移植後の治療が進歩したので血液型が違っていてもHLAがまったく一致していなくても、移植腎生着率は十分良好です。
東京女子医大での生着率、生存率:
下に示したデータは1983年からの東京女子医大の腎移植患者さん全員のデータです。この数年で免疫抑制剤や拒絶反応の治療法が大きく改善されたために、最近(1999〜2005年)の腎移植に限ればその成績はそれ以前のデータと比較するとはるかによいものとなっています。
  生体腎移植における生存率、生着率


献腎移植における生存率、生着率


ABO不適合腎移植における生存率、生着率
血液型不適合生体腎移植生着率:
血液型不適合移植では、血液型が適合した移植と比べると最初やや生着率は悪いのですが、5年以上の生着率では変わりません。特に最近の5年間に移植された方の生着率は血液型適合移植とはまったく変わりません。


年度別生体腎移植生着率
移植腎が働かなくなる原因:
以下の原因によって移植後に再び透析に戻ることがあります。最も多いのが、慢性拒絶反応によるものです。
慢性拒絶反応   47.7%
移植腎腎炎   17.7%
死亡   16.6%
急性拒絶反応   8.3%
免疫抑制剤の腎障害   2.3%
その他   7.4%