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専門診療について

1)腎移植

 腎移植とは、慢性腎不全が末期になり、自分の腎臓で生命を維持できなくなった方に行われる治療法の一つです。生きている方から腎臓の提供を受ける「生体腎移植」と、亡くなられた方からの献腎による「死体腎移植」とがあります。当科では年間100例前後の腎臓移植を行っています。当院の腎センター全体では、これまでに3600件以上の腎移植を行ってきています。   
 特に生体腎移植において当科では、ドナー様(腎臓を提供される方)からの腎臓の摘出において、腹部を大きく切開することなく、内視鏡下に腎臓を摘出する手術を2001年から採用しています。手術創が小さくて済むことから、術後の回復が早く、傷の痛みが少なく、合併症も少ない手術法です。既に800例以上を数えており、安全かつ良好な成績を収めています。

2)肝移植

 肝移植とは、肝不全に陥り自分の肝臓で生命を維持できなくなった方に対する唯一の治療法です。当科では、生きている方から肝臓の一部の提供を受ける「生体部分肝移植」を1991年より手がけ、80例以上の生体部分肝移植を行ってきています。生体肝移植の保健が適用される疾患には、先天性胆道閉鎖症(BA)・原発性胆汁性肝硬変(PBC)・原発性硬化性胆管炎(PSC)・代謝性肝疾患(原発性過蓚酸尿症・シトルリン血症等)・劇症肝炎(15才以下)・肝硬変(15才以下)などがあり、最近では肝細胞癌(HCC)に対しても肝移植の適用が広がってきています。

3)膵移植

 膵移植とは、I 型糖尿病で低血糖発作などの臨床症状が強く、インシュリンの投与だけでは病状のコントロールが難しい方に対し、亡くなられた方から提供された膵臓を移植する治療法です。I 型糖尿病の方はその多くが末期腎不全も併発されており、そうした方には、膵臓と腎臓を同時に移植する「膵腎同時移植」や膵臓と腎臓を別々の時期に移植する方法があります。当科では、1989年より膵移植を開始し、既に40例以上の膵移植を施行し国内有数の症例数を重ねています。

4)再生医療 (現在休止中)

 閉塞性動脈硬化症(ASO)を患われ、足の血行障害により足にチアノーゼや冷感や痛みが生じている方に対し、自身の血液や骨髄に含まれる血管を再生する細胞(幹細胞)を集めて患部に移植する治療法です。当科では、これまで末梢血幹細胞移植を数多く手がけています。

5)バスキュラー・アクセス ( 内シャント、表在化、人工血管)

 末期腎不全となり血液透析導入が必要になった方は、血液浄化のために血液を脱血したり返血したりするための血管を作成することが必要になります。そのためには、

  • 前腕や肘部の動脈と静脈を吻合して静脈を太い血管に変える「内シャント」
  • 上腕動脈を安全に穿刺できように皮膚の直下に持ち上げる「表在化」
  • 表在静脈が少ない方には安全に穿刺できる「人工血管」の移植
    などの方法があります。当科では、これらすべての方法が施行可能で、年間700件ほどのバスキュラー・アクセスの手術を手がけています。

6)PTA (経皮的血管内治療)

 内シャントや人工血管は、血管に狭窄が生じたり血栓ができたりして、流れが悪くなることがあります。 そうした場合、手術によって狭窄を解消する方法と、手術によらないPTAと呼ばれる方法とがあります。PTAとは、先端に風船のようなものがついた特殊な器具を血管内に挿入し、血管の中でその風船を拡張して狭搾をとる治療法です。当科ではPTAで治療可能なケースでは積極的にPTAを行い、年間700件ほどのPTAを行っています。

7)2次性副甲状腺(上皮小体)機能亢進症

 慢性腎不全になるとカルシウムやリンのバランスが崩れ、頸部の甲状腺の裏面に存在する副甲状腺(= 上皮小体)が機能亢進して腫大してきます。その結果、副甲状腺のホルモンが過剰に分泌されて骨が弱くなり、膝や踵に痛みが出たり身長が縮んだりします。また、全身に痒みが出たりします。腫大した上皮小体が内科的に治療困難になると、外科的治療が必要になります。外科的には、頸部にある副甲状腺を全て取り除き、その一部を前腕に自科移植します。入院期間は1週間から10日程度です。当科では、副甲状腺全摘術を年間10例ほど施行してきています。

8)手根管症候群 (CTS)

 慢性腎不全の合併症に、手根幹症候群(CTS)があります。これは、親指・人差し指・中指を支配する神経が手のひらの付け根付近にある腱に老廃物が沈着したことで圧迫され、しびれや痛みを起こす疾患です。神経を圧迫している腱を解放することで痛みが軽減します。当科では、手のひらを切開することなく、手首に1cmほどの切開を置き、そこから内視鏡を挿入して腱を切る手術を行っています。

9)腎不全患者の外科的疾患の治療

 腎不全を患っている方が外科手術を受けられるときは、腎不全のない方に比べさまざまなリスクが存在します。腎センターが出来て以来、当科は腎不全患者の外科手術を数多く手がけ、豊富な経験を有しています。特に、腎不全患者の胃癌・大腸癌・急性腹症などの手術件数は、それぞれ100件以上を数えています。

東京女子医科大学病院

東京女子医科大学 腎臓外科

東京女子医科大学
腎臓外科

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東京都新宿区河田町8-1

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診療時間
平 日 9:00~11:00
    13:00~16:00
土曜日 9:00~11:00
※ 土曜日午後は救急外来
休診日
日曜、祝日、第3土曜日
創立記念日(12月5日)、
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