IREIIMS
ごあいさつ
 
IREIIMS統括責任者・所長 東京女子医科大学学長 宮﨑俊一 宮﨑俊一
 
IREIIMSの終了と統合医科学の展開
―IREIIMSの5年間を振り返ってー

東京女子医科大学は2005年度文部科学省科学技術振興調整費戦略的研究拠点育成プログラムにおいて
“国際統合医科学研究・人材育成拠点の創成”を申請して採択され、「国際統合医科学インスティテュート」
(International Research and Educational Institute for Integrated Medical Sciences; IREIIMS)を新設しました。私どもは本プロジェクトを対象に約5年間に亘って活発な活動を行ない成果をあげてきました。プロジェクトそのものは2010年3月31日をもって終了いたします。

IREIIMSは既存の教授会などの大学組織から独立した大学法人理事会直属の組織体制とすることによって、学長の直接のリーダーシップの下で、研究所員の任期制、独自の給与基準による年俸制、研究・業績評価システム等、従来本学になかった制度の導入を行なったほか、研究者を国際公募し、幅広い分野の多くの研究者を結集することができました。

IREIIMSのプログラムは、研究および人材育成面での成果のみならず、直接・間接的に本学全体のシステム改革に影響を与え、貢献してきました。例えば大学法人全体の中長期ビジョン策定において、治療中心の医療から予防中心の医療へのパラダイムシフトを掲げるIREIIMSの包括的な捉え方が反映されました。また大学院統合医科学分野が開設されIREIIMSの教員が担当してきました。さらにIREIIMSのアウトカムによる広義の知的資産の活用などがきっかけとなり、研究強化に欠かせない研究促進・支援担当部局を大学本部に新設することとなりました。

2010年4月にIREIIMSの後継組織として「東京女子医科大学統合医科学研究所」が開設されます。今後はIREIIMSの活動を最大限に活用し、かつ臨床例を多く抱えた本学の利点を活かして、本学の統合医科学的研究教育拠点へと展開させていきます。この4〜5年の医科学および医療の分野における技術進歩や状況変化は、IREIIMSプログラムの構想段階での予測を遥かに超えるほど急激でありますので、後継の研究所では医学・医療における共通基盤となってきた新たなゲノム解析技術などを活用しつつ、統合医科学発展のコアとなる研究・教育活動を行なうこととしております。超高速大型次世代シーケンサーを活用したゲノム解析診断サービス部門も設ける予定です。

IREIIMS終了にあたりIREIIMS Achievement Report 2005 – 2010をまとめました。極めて意欲的なミッションを掲げ、「国際統合医科学研究・人材育成拠点の創成」を目指して研究・人材育成を行なってきましたIREIIMSの活動をご理解いただくとともに、後継組織へのご支援をいただければ幸いです。
最後に、本プロジェクトを支えていただいた文部科学省と科学技術振興機構をはじめ関係研究機関、企業、NPO法人等の皆様に深甚なる謝意を表します。

 

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