教室紹介

INTRODUCTION

ご挨拶

教授・分野長 坂井修二

教授・基幹分野長
坂井 修二

 東京女子医科大学画像診断学・核医学教室のホームページへご訪問いただきありがとうございます。

 本年度は教室が開講して16年目の年にあたります。同時に私が赴任してちょうど16年目の年となりました。現在まで、教室としてその時々のベストは尽くして来られたのではないかと実感しています。医師の働き方改革も着実に浸透し、勤務形態は以前と大きく変わりました。過去には、医局会や勉強会を午前8時や午後6時に開始していましたが、現在では昼休みに食事をしながら医局会を行ったり、勉強会をしたりしています。かなり密度の濃い9-17時となった印象です。管理する立場のスタッフには、いかにして限られた時間で効率よい研修を行えるように工夫するかが求められており、我々が研修医・助教だった頃の感覚でマネージメントすることは、決して許されない時代であることは確かです。同時に、研究するモチベーションの維持も大変重要で、大学病院としても移行期であることは間違いありません。これからも社会の変動や大学・病院からのニーズに対応して、教室の運営をしていかなくてはならないと痛感しています。

 当教室が育成を目指す医師像は臨床に強く、臓器や検査機器に偏りなく力を発揮できるジェネラリストです。そして、一方で専門とする分野では、関係する診療科から厚い信頼が寄せられる放射線科医です。当教室は、このような医師の育成の場としてふさわしい環境を提供できるように、日々改善と努力を続けております。近年、遠隔医療と人工知能の診療への影響が各所で話題になっております。いずれの診療領域でもシンポジウムなどで、将来への展望が盛んに議論されております。私自身は画像診断における人工知能の臨床応用を研究テーマにしてきました。私が考えるに、今後は専門医が上手にこれらを応用する時代に入るのではないかと思っています。だからこそ臨床に強い医師育成への社会の要望がより大きくなるとも確診しております。

 

2025年7月
教授・基幹分野長 坂井 修二