卒後臨床研修センターだより

さまざまな説明会やオリエンテーション、学会に参加する研修医たち。
貴重な体験報告や、臨場感あふれる行事の様子など月毎にお知らせします。

2017年2月号
第10回 指導医フォローアップ講習会開催報告

卒後臨床研修センター

 1月24日(火)18時00分から弥生記念講堂において、指導医フォローアップ講習会が開催されました。
今回は、医療安全科 寺崎 仁教授をお招きし「初期臨床研修における医療安全教育」についてご講演いただきました。研修医は医療業務に携わり始めたばかりで、ヒヤリ・ハットやインシデント・アクシデントに接しやすい立場ですが、報告を行うことで、その体験で何を感じ、なぜそのような結果となったのか、何を学び・これからどのように対処していくのかと、経験を振り返り、次に繋げることができます。また、指導医が研修医に報告の重要性を説くだけでなく、自らが適宜インシデント・アクシデント報告を挙げているところを研修医に見せるのも重要な教育機会となります。そして、これらの状況を分かりやすく説明するためのコミュニケーションスキル「SBAR(Situation:状況、Background:背景、Assessment:評価、Recommendation:提案)」や日常からの「ほう・れん・そう(報告・連絡・相談)」の重要性についてもお話いただきました。

 標記講習会の対象は通常、本院、附属医療施設、研修協力施設勤務の指導者登録済(医師免許取得後7年目以上)指導医と指導医講習会受講済者としていますが、本院65名、東医療センター3名、膠原病リウマチ痛風センター9名、成人医学センター1名の計78名が参加されました。参加された先生方より、「インシデント報告の重要性について、非常に分かりやすい講演だった。SBARを紹介するDVDが分かりやすかった。指導医だけでなく、他職種の方にも受講してほしい。報告する事の教育的意義について再確認した。」等の感想がよせられました。
なお、講習会に参加できなかった方向けにDVDを準備しております。DVD貸出については、各診療科指導医リーダーにご案内していますので、DVD聴講を希望される方は、各診療科指導医リーダーにお申し出ください。また、過去に開催しました講習会もDVDを作成しています。対象者以外でも、ご興味のある方は当センターにご連絡いただければ貸し出しをいたします。次回も、多数のご参加をお待ちしています。


【過去開催 フォローアップ講習会のテーマ】

 第1回 病院の初期臨床研修プログラム概要、研修病院として第三者機関評価を受けるにあたって、
     指導医に求められるもの(平成20年7月9日開催)
 第2回 日本での研修の現状と問題点-臨床研修制度の動向-(平成20年10月7日開催)
 第3回 EPOC開発の歴史と新機能、EPOCの利用法(平成21年7月7日開催)
 第4回 研修医・医局員のメンタルヘルスケア(平成22年12月9日開催)
 第5回 メディカルサポートコーチング~基礎編の振り返りと応用編のご紹介~(平成23年12月8日開催)
 第6回 病院機能評価受診に向けて 医療の質の向上を目指す、医療記録の質的向上を目指して
    (平成24年11月28日開催)
 第7回 新たな専門医制度について-女子医大病院専門医育成プログラムの基本設計を考える-
    (平成25年6月12日開催)
 第8回 指導困難/学習困難な場面にどう対処するか(平成27年2月17日開催)
 第9回 研修医が事故・トラブルを起こした際に、指導医としてどう対応するか~医療と法律について~
    (平成27年11月18日開催)

 

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