あいさつ

主任教授挨拶

田中 淳司 主任教授
東京女子医科大学血液内科は他大学に先駆けて1973年から独立した血液内科として診療を開始しています。初代教授は宮﨑 保先生で、1991年には溝口秀昭先生を初代主任教授とする血液内科学講座が開設され、2004年からは第2代主任教授として泉二登志子先生が就任されました。そして2013年4月から私が第3代主任教授としてこの伝統ある血液内科学講座を引き継いでいます。 東京女子医科大学は都心の新宿にあり、1,400床を有し1日の外来患者数が4,000名を超える日本でも有数の規模を誇る大学病院です。血液内科は中央病棟の最上階11階のワンフロアに35床(うち6床が無菌個室)を有しています。

血液内科では鉄欠乏性貧血をはじめとする各種貧血、特発性血小板減少性紫斑病、再生不良性貧血のような非悪性疾患から、白血病、骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫、骨髄腫のような造血器悪性疾患など血液疾患全般をカバーしています。そのなかでもやはり女子医大病院では造血器悪性疾患が多く化学療法、分子標的療法、造血幹細胞移植を積極的に行っています。 私たち大学病院で働くものの使命は一人一人の患者さんの診療を大切にすると同時に最先端の臨床研究・基礎研究を推進し世界の医療に貢献することです。

血液疾患は全身性疾患でもあるため血液疾患診療を通じて総合診療能力を身につけることができます。また白血病などの血液疾患は一昔前は不治の病と言われていましたが、最近は化学療法や造血幹細胞移植療法などの目覚ましい発展によって根治可能な疾患となってきました。血液内科医は白血病などの診断から化学療法そして根治を目的とした造血幹細胞移植に至るまで責任を持って診療しなければなりません。苦労が少なからぬ診療の中で内科的治療によって白血病を治すことができるという成果は、血液内科医にとってまさに「やりがい」です。また血液疾患は血液細胞などが比較的入手しやすくトランスレーショナルリサーチにも向いた領域であり「From the bench to the bed side」を実践することができます。日常診療のなかで浮かび上がってくる疑問・問題点を臨床研究・基礎研究を通じて解決し、その成果を臨床の現場に還元して行くことこそが私たち血液内科医の責務であるとともに喜びでもあります。

一人でも多くの難治性血液疾患患者さんの治癒を目指した化学療法や移植療法さらには新しい細胞療法・分子標的療法を発展させるため、情熱にあふれた皆さんの当教室への参加をお待ちしています。

来れ若人!難治性血液疾患患者さん達の治癒を目指して共に戦おう!

 

東京女子医科大学血液内科学講座
主任教授 田中 淳司